「不適切にもほどがある」市郎ら5人“令和の純子”に会いに…ネット涙も「現実を叩きつけられた」
2024年03月25日 17:45
芸能
宮藤官九郎氏がオリジナル脚本を手掛けるヒューマンコメディー。「池袋ウエストゲートパーク」「木更津キャッツアイ」の阿部&宮藤氏&磯山晶プロデューサーが「タイガー&ドラゴン」以来19年ぶりにタッグを組んだ。主人公は1986年(昭和61年)から2024年(令和6年)にタイムスリップしてしまった“昭和のダメおやじ”体育教師の小川市郎。彼の“不適切”な言動がコンプライアンスで縛られた令和の人々に考えるヒントを与える。
第9話は「分類しなきゃダメですか?」。社内報のインタビューに応じた犬島渚(仲里依紗)。その記事を読んだ後輩・杉山ひろ美(円井わん)が、渚の発言は自分に対しての「アウティング」(本人の了解を得ることなく、性自認や性的指向を公に暴露すること)かつ「マタニティハラスメント」だと、カウンセラーの小川市郎(阿部サダヲ)に相談。市郎から事情を聞いた渚は、特定の誰かについて話したわけじゃないとショックを受ける。秋津真彦(磯村勇斗)は社内モニターとして登録中のマッチングアプリで証券会社勤務の矢野恭子(守屋麗奈)とマッチ。待ち合わせのため、市郎とともに喫茶「SCANDAL」へ…という展開。
“問題発生”により、向坂サカエ(吉田羊)は令和に戻った。市郎は秋津くんの部屋に居づらくなり、犬島ゆずる(古田新太)と渚の家へ。八嶋智人(本人役)からふるさと納税の返礼品、北海道のズワイガニが届く。サカエと井上昌和(三宅弘城)も招き、カニパーティーとなった。
サカエから「純子はいい子」と聞き、ゆずるは「いるんだかいないんだか、死んでんだか生きてんだか、もう分かんなくなってきて」と涙ぐむ。
市郎は「井上、おまえ明日、車出せ。みんなで純子に会いに行こう」と提案した。
見晴らしのいい墓地。
市郎「勝手に、小川家の墓に入ってるかと思ってたよ」
ゆずる「すいません」
市郎「享年28だってよ。さすがにグッと来ちゃうね」
サカエ「でも、ここにいるみんな、純子ちゃんでつながってる」
市郎「オレの娘で」
渚「私のお母さんで」
井上「僕の先輩で」
ゆずる「私の妻、ですもんね」
5人は手を合わせた。
SNS上には「どこに行くのかな?と思ったら、お墓だった。泣ける」「現実を叩きつけられた感」「純子ちゃんの不在をあらためて突きつけられて、つらい。たくさんの人に愛された(愛されている)ね」「お墓の前で、それぞれ思い入れがある人たちが並んだ光景は感動」「世にも不思議なお墓参り」などの声。視聴者の涙も誘った。
タイムマシン運行は残り1往復分。渚を連れて昭和に向かった市郎は…。次回は15分拡大で最終回(第10話)「アップデートしなきゃダメですか?」(3月29日)が放送される。