ハチ駆除の男性が英雄に 駆除後は始球式の粋な演出 息子のTボール観戦抜け出して緊急出動もボーナスは…

2024年05月01日 14:02

芸能

ハチ駆除の男性が英雄に 駆除後は始球式の粋な演出 息子のTボール観戦抜け出して緊急出動もボーナスは…
始球式を務めるハチ駆除業者のマット・ヒルトンさん(撮影・光山 貴大) Photo By スポニチ
 ハチがバックネットに大量発生したため、1時間55分試合開始が遅れた4月30日(日本時間5月1日)のダイヤモンドバックス―ドジャース戦(フェニックス)でハチの駆除を行ったマット・ヒルトンさんが一躍注目を集めた。
 ドジャース・大谷翔平投手も「2番・DH」で出場した一戦は、思わぬ珍客の襲来によって試合開始が遅れることになった。場内でも「ハチに気をつけてください」などとアナウンス。試合前練習の際にはハチは群れをなしていなかったが、試合開始直前に集まってきたという。ベンチでは大谷翔平や山本由伸がハチの大群を興味深く見つめる様子も映し出された。

 試合開始から1時間以上が経過した後に駆除業者が球場に到着。観客の歓声を浴びながら、ボニー・タイラーの「Holding Out For A Hero」が流れる中、ヒルトンさんがリフトに乗ってハチを掃除機などで吸い取って駆除した。試合開始前には急きょヒルトンさんが始球式を務める粋な演出が行われ、場内から大きな歓声を送られた。

 ヒルトンさんは「(仕事の問い合わせを受けた時)サプライズ地区で6歳の息子のTボールのゲームを見ていた。マイナーリーグ(Tボール)からメジャーのゲームに来られたのはクールなことだ(笑い)。人道的にハチを取り除いた。掃除機で吸い込み、別の場所に移す。(あれほどの騒ぎは)予想していなかった。嘘をつくつもりはないけれど、最初は少し神経をすり減らせた。ゲームを開始させなければいけないというプレッシャーがあった。うまくいってよかった」と安どした様子で話した。

 また始球式については「準備できていなかったし、私は最高の投手ではないが、とにかくやってみた。ストライクではなかったけれど(笑い)。息子は私が早く、初回に立ち去ったのを残念がっていたが、(始球式をした)今はもう大丈夫だろう(笑い)話したのはダイアモンドバックスのキャッチャーだけ。大変な夜だ、試合ができることがうれしいと話し、私の仕事に感謝してくれた」と笑顔だった。

 球団からの要請を受けて緊急出動。「この試合を行うのが重要だとわかっていたから、迅速に対応した。幸いにも渋滞はなく、30分で着いた」としつつ「(ボーナスは)ないよ(笑い)。ただ助けられてうれしい。(害虫駆除の)ブルースカイ・ペスト・コントールで15年働いている。この時期、蜂に関する問い合わせは頻繁にある」と説明した。

 場内ではハチ(Bee)にかけてビートルズの「Let It Be」が流される粋な演出もあった。また米FOXスポーツは公式Xでハチの大群の映像とともに「unBEElievable...」(信じられない)とハチにかけて投稿するなど、ハチが思わぬ注目を集める形となった。

 場内で「ハチ」と「なるようになるさ」の意味が込められてか、「Let It Be」が流された演出がSNS上で好評。「球場内でLet it Be♪を流すセンス笑」「さすがすぎて笑う」「会場にLet It Beを流すあたりなんだか粋というか、アメリカらしい」などと投稿された。

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