「3つの顔を持つ男」加藤ヒロ 新アルバム発売 中高年から絶大な支持、原点は「失敗から学ぶ」

2024年05月01日 12:00

芸能

「3つの顔を持つ男」加藤ヒロ 新アルバム発売 中高年から絶大な支持、原点は「失敗から学ぶ」
アルバム「スモーキーなスコッチと満月と」(写真)をリリースした加藤ヒロ Photo By スポニチ
 音楽家、農業家、M&Aアドバイザー、3つの顔を持つ加藤ヒロ(54)が1日、アルバム「スモーキーなスコッチと満月と」を発売した。
 挫折を乗り越え道を切り開いてきた加藤が紡ぐ言葉は「胸に刺さる応援歌」として中高年から支持されている。

 拠点を置く山梨での暮らしは早朝、前日にセットしたパンが焼ける香りでスタートする。自給自足できるようにと始めた農業では、古代小麦やジャガイモなどを栽培。「失敗からたくさんのことを学ぶ」と目を細める。

 野球に打ち込んでいた少年時代。山本和行(74)らを輩出した強豪・広島商業高等学校でプロを目指したが、周囲との差に愕然し。ユニフォームを脱いだ。

 「2カ月ぐらいぼーっとしていた」と16歳の挫折を振り返ったが、ここからが逆転人生の始まりだった。

 悔しさをバネに始めた簿記で全国大会に出場。グラウンドとは違う世界が広がった。「失敗した経験も、長い目で見たときにプラスになればいい」。21年に八ケ岳に開いた自然農園での日々は、その思いを強くさせた。 「青虫が出たら全て排除せず、死がいをキャベツの上に置いておくと、死がいから出るフェロモンを察して蝶が寄ってこなくなる。共生する術は、多くの失敗から学びました」と胸を張る。

 ゼロからものを創り出すのは音楽も同じ。アーティスト活動の「集大成」と語る4枚目のアルバムには「夢」という言葉を散りばめた。

 諦めなければ、道は続くという思いは、自らの人生で学んだことでもある。

 「同世代や、数年後の自分に向けた」と明かした歌詞には「人生枯れてしまわないように、頑張ろうぜ!」と聴く人の背中を押す“元気”が詰まっている。

 27日には東京・目黒にある「ブルースアレイジャパン」でライブが決定。「ライブならではの挑戦をしたい。ぜひ遊びに来て」と目を輝かせた。

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