藤井叡王「糖分補給しながら指したい」 叡王戦第3局前夜祭 1勝1敗で伊藤七段と天王山対局へ
2024年05月01日 19:19
芸能
食品メーカーの不二家が主催する叡王戦。「定番から新作まで幅広く提供してもらえて、それを選ぶことも楽しみの一つ」。藤井は対局中のエネルギー補給源としてだけでなく、メニュー選びそのものが、対局前の気分転換にもなっている効果をあいさつで語った。
名古屋は、愛知県瀬戸市出身の藤井のホームグラウンドだけに止まらない。伊藤もあいさつで「名古屋は親戚がいて、子供の頃はよく遊びにいった。名古屋での対局をうれしく思います。(名古屋の料亭「か茂免」での)第1局は敗れたので、第3局にかける意気込みは強く持っています」と語った。
石川県加賀市で指された4月20日の第2局では、藤井の昨秋以来のタイトル戦連勝を16で止めた。大山康晴15世名人が1961~62年度にかけて残した、歴代最多記録17に62年ぶりに並ぶことを許さなかった。加えて通算13局目、対戦成績11敗1持将棋の末に藤井から初白星を挙げた。天王山の一局への決意が、伊藤の言葉からもあふれ出た。
持ち時間4時間のチェスクロック方式で指される叡王戦。1分未満の考慮もストップウォッチの切り捨てではなく、加算されていくチェスクロック方式の4時間制は全8冠中、最も持ち時間が短く、読みだけでなく直感や運の占める割合も大きいとされる。藤井も初出場の第6期から5番勝負は通算10勝4敗、勝率・714は全8冠中最低で、それを裏付ける。大一番は、午前9時に始まる。