「ベルサイユのばら」50周年記念公演で鳳蘭らレジェンド集結 大阪・梅田芸術劇場で開幕

2024年05月14日 17:37

芸能

「ベルサイユのばら」50周年記念公演で鳳蘭らレジェンド集結 大阪・梅田芸術劇場で開幕
「ベルサイユのばら50」に登場した初演時のメンバー(前列左から)麻実れい、鳳蘭、榛名由梨、安奈淳                                Photo By スポニチ
 初演から50年を迎えた宝塚歌劇団の代表作「ベルサイユのばら」の記念公演「ベルサイユのばら50~半世紀の軌跡~」が14日、大阪・梅田芸術劇場で開幕した。
 1974年8月に初演された月組公演でオスカルを演じた榛名由梨(78)を筆頭に鳳蘭(78)、安奈淳(76)、麻実れい(74)と初演シリーズのレジェンドが集結。代表曲「愛あればこそ」などを披露し、往年のファンをくぎ付けにした。

 トークコーナーでは榛名が「月、花、雪、星とつないでバトンタッチしていって。オリンピックで金メダルを取った。そんな感覚でした」と当時のヒットぶりを表現。雪組版でオスカルを演じながら今回は出演を見送った汀夏子(77)に電話したことも告白した。「“何で出ないの?”って電話してん。声は元気やねん。でも“アカンねん。下半身が”と。“自分は格好いいところばっかり見せてきたから、ファンの人の前でブサイクなところ見せられへんでしょ?”って。“ファンの人の夢を壊したくないから”と。ファンを大事にしてきたジュンちゃん(汀)らしいなあって思った」と話した。

 初演シリーズの最後を飾り、フェルゼンで主演した鳳は「オスカル、オスカルって皆さんが言ってたから“どないしょ?私、そんなんオスカルできひん”と思ってたの。私がオスカルするんやったら高倉健さんがフェルゼンやらな…ぐらいに思ってたから」と、大型スターだったからこその悩みを告白。

 花組編でオスカルを演じた安奈は「50年も前ねえ。恐ろしいわあ」とうなった。大病を乗り切った過去を踏まえ「よく生きてきたな、と50年ってすごい年月よ。生きててよかった」としみじみ。雪組編で汀演じるオスカルの相手役、アンドレで出演した麻実は「まだまだ下級生で、初めての大きな役がアンドレだったんです。緊張というよりも無我夢中だった」と振り返った。

 この日は元宙組トップの和央ようかがフェルゼン、凰稀かなめがオスカルにふんしダイジェスト版として上演。19日の千秋楽まで日替わりキャストで上演される。

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