倉田真由美氏 夫の叶井さんの死「私の中では急だった」「とんでもないスピードで…」治療しない選択には…

2024年05月14日 20:56

芸能

倉田真由美氏 夫の叶井さんの死「私の中では急だった」「とんでもないスピードで…」治療しない選択には…
漫画家の倉田真由美氏 Photo By スポニチ
 漫画家・倉田真由美氏(52)が14日放送のNHK Eテレ「ハートネットTV」(月~水曜後8・00)に出演し、2月16日に膵臓(すいぞう)がんのため死去した、夫で映画プロデューサー・叶井俊太郎(かない・しゅんたろう)さんへの思いを語った。
 死去してからまだ2カ月。倉田さんは「なかなかまだ…夫の話をする時に涙なくして話すことができないんですよね」と声を震わせながら語った。

 叶井さんがすい臓がんと診断されたのは22年6月。医師からは何も治療をしなければ余命半年と言われたという。倉田さんは「もう、私は診察室に入って、結果聞く前に医師の顔を見て悪い結果だと分かったので、そこからもう涙が止まらなくなった。夫の方は、なっちゃったものは仕方ないよねという感じ。最後までそういう人でしたね。だから、自分の病気のことで泣いたことは最後までないです。私ばっかり泣いていた」と振り返った。

 倉田さんは「少しでも長く生きてもらいたい」と手術やがんの治療を模索したが、叶井さんは「俺は抗がん剤も手術も目指さないわ」と決め、普段の生活をすることを決意。倉田さんも「しないという選択をするのであれば、それはそれで、私は応援するしかないなって、わりと早くに思いました。命の責任は本人にしか取れませんから、それを尊重するしかないですね。本人はいつも言っていたんですけど“俺、思い残すことないから、いつ死んでもいいんだよ”って…妻も子もいて、そういうこという人あまりいないかもしれないけど、そういう感じ」と話した。

 「最期まで日常を崩さなかったですね」と言うが、余命宣告から1年半の23年暮れには85キロあった体重も50キロ台になり、腹水にも悩まされた。2月になり医師から「今月いっぱいくらいかと思います」と言われた。倉田さんは「それまでの2回は乗り越えられたので。無事にお正月を迎えられて。でも、とんでもないスピードでいろんなものができなくなるんです。徐々に、徐々に最期を迎えていくのかなと思っていたんですけど、そういう意味では急だったんです。私の中では急だったの。夫が亡くなったのって」と目元を抑えた。

 夫の病気のことを描いた漫画は叶井さんから勧められ、倉田さんも「一番人に伝えたいのは夫のことだなと思って」描いたと言う。「続きもそろそろ描こうかなと思って」と語ったが、「でもなんか泣けて泣けて…もうちょっと時間がかかるな。漫画の夫は、文字にするより生々しいので」と、まだ時間が必要だと素直な胸中を明かした。

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