みのもんた語る パーキンソン病と戦う今 会長室でのリハビリ初公開「考え込んでも仕方ない」お酒は…
2024年05月15日 05:30
芸能
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2019年秋、パーキンソン病と診断された。脳の神経細胞が減少し、手足の震え、動作緩慢などが見られる国指定の難病。根本的な治療法はまだないとされる。みのは21年間務めたニッコクの社長を20年に退き、21年にはレギュラー番組がゼロになった。会長職を務めながら、病気と闘っている。
パーキンソン病の治療は投薬とリハビリが中心とされ「自転車をこいだり、指圧をしてもらったり、ラジオ体操の延長みたいなことをトレーナーさんに教えてもらいながらやっています」。体力、筋力、柔軟性の維持などを目的に自転車をこぐ。「もうすぐ80歳。この年齢なら少しふらついてもいいよね」。体の衰えは感じるが、気力は衰えていない。
歩く足取りはゆっくり。だが、声には十分張りがある。明るい表情は「1週間で最も長時間、テレビの生放送に出演する司会者」としてギネス世界記録に認定された2000年代と変わらない。
病気は知人の葬儀で献花した際、体がグラリと揺れたことがきっかけで判明した。「病名を聞いた時、つらい病気だなと思った。それでも、力を入れ過ぎずに向き合っていこうと思っています。最近では階段の下りがダメになってきた。でも、考え込んでも仕方ない」と前向き。「処方された薬の名前があの『ドンペリ』にそっくりな『ドンペリドン』。あなたにピッタリですねって言われたよ」と笑い飛ばした。さすがは全盛期、睡眠時間が2時間になっても毎晩銀座を飲み歩いた男だ。
「今でも毎晩飲んでますよ。1週間でボトル1本ぐらいのペース。医師から止められてないからね。(薬の)ドンペリのおかげか、おいしく感じるよ」とジョークも。「銀座にはあまり行かなくなった」と言いつつ「週に1、2度だね」と話すなど舌は滑らか。現在の銀座については「カジュアルでもいいんだけど、その場の雰囲気を壊すような飲み方をしているヤツが多くて、見ていても楽しくないよ」とバッサリ。世相をズバッと斬ってきたらしさは健在だ。
今年3月、作家伊集院静さん(享年73)のお別れの会に出席し、久々に公の場に姿を見せた。体調も心配されたが、本人はいたって明るい。「しゃべる仕事があればいくらでもしゃべりますよ。めった斬りしちゃうよ!」。その声はエネルギーに満ちていた。
◇みのもんた 本名・御法川法男(みのりかわ・のりお)1944年(昭19)8月22日生まれ、東京都出身の79歳。立大卒。67年に文化放送入社。79年にフリーに転身。日本テレビ「午後は〇〇おもいッきりテレビ」、TBS「みのもんたの朝ズバッ!」などで活躍。06年に「1週間で最も長時間テレビの生放送に出演する司会者」としてギネス世界記録に認定された。