水原被告の法廷からメディア締め出しの異例措置 国際弁護士「裁判所もビックリしたのでは」

2024年05月15日 09:46

芸能

水原被告の法廷からメディア締め出しの異例措置 国際弁護士「裁判所もビックリしたのでは」
罪状認否を終え連邦裁判所を去る水原一平被告に対して、取材を求める多数の報道陣(ロイター)
 テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)は15日、ドジャース・大谷翔平投手(29)の口座から約1700万ドル(約26億5200万円)を盗んで不正送金したとして銀行詐欺などの罪に問われた元通訳・水原一平被告(39)が同日(米国時間14日)、罪状認否のためカリフォルニア州の連邦地裁に出廷した件を特集した。
 日米合わせて約60人のメディアが裁判所に詰めかけた中、水原被告はメディアとは別の法廷に入り、その部屋には「一般市民立ち入り禁止」の措置が取られた。記者側は「報道の自由の侵害だ」と抗議したものの、裁判所の警備側は「ジャッジ(裁判官)の判断」、ローゼンブルース判事は警備側の判断と謝罪し、説明が食い違った。

 番組に出席した国際弁護士の吉田大氏は、メディアを法廷から締め出した異例の措置について、罪状認否という裁判手続きの機会に「(メディアが)何十人も来るのは非常にまれ。裁判所もビックリして、どうさばいていいか分からないので、とりあえずこのような対応をしてしまったのでは」と推測。「裁判所もこんなに人数が押しかけてくることへの対応を前提としていない」と話すと、元テレビ朝日社員でコメンテーターの玉川徹氏は「ここまで注目されている事件と分かっていなかったのでは。重大事ではないというのが、この問題への米国の一般的な捉え方では」と分析した。

 水原被告は既に罪を認める司法取引に応じているが、この日は形式的に「無罪」を主張し、有罪答弁を行わなかった。法定刑の上限が禁錮1年以上の「重罪」について治安判事には有罪答弁を取り扱う権限がないため、この日はいったん無罪を主張し、6月14日の次回審理で権限を持つ別の判事の下、罪を認めるとみられる。吉田弁護士は、水原被告側の”無罪主張”に関して「司法側が司法取引の合意を破棄する可能性を警戒しているのでは。同意書を裁判所が正式に認めるまでは有罪を認めず、司法合意書の拘束力を待っている可能性はあると思う」と推察。「次回は恐らく連邦判事が出てきて、司法取引の合意書が吟味されると思う。その時には有罪を認める答弁をする可能性が高い」と説明した。

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