キダ・タローさん死去 愛称「浪花のモーツァルト」の由来は… 本人はショパンが好き

2024年05月15日 00:05

芸能

キダ・タローさん死去 愛称「浪花のモーツァルト」の由来は… 本人はショパンが好き
キダ・タローさん Photo By スポニチ
 「浪花のモーツァルト」として親しまれた作曲家でタレントのキダ・タローさんが14日、死去した。93歳。兵庫県宝塚市出身。葬儀・告別式は近親者で行われた。所属事務所の公式サイトで発表された。
 番組テーマソングでは「プロポーズ大作戦」、「ラブアタック!」、CMでは「出前一丁」、「かに道楽」、「小山ゆうえんち」などがある。歌謡曲としては1964年「ふるさとのはなしをしよう」(北原謙二)が代表曲。「アホの坂田」のテーマ曲も作曲した。

 作った曲数については、さまざまな説があるが「それは裏が取れる話ではなく、自分で言いたい放題」として自称5000曲としていた。

 広く知られた「浪花のモーツァルト」の愛称は諸説あり、「探偵!ナイトスクープ」が発祥の説や在阪テレビのプロデューサーが名付け親との説がある。いずれにしても「ラブアタック!」がモーツァルトの曲をほうふつとさせるのが理由という。ただし、キダさん本人はショパンが好きで「ショパンのような美しい曲が理想」と話していたという。

 兵庫・宝塚市で6人きょうだいの末っ子として誕生。父親は県警捜査1課の刑事だった。戦後の洋楽ブームに乗り、家にあるアコーディオンを弾き始めたのが音楽を始めるきっかけとなった。関西学院高等部在学中、同郷の俳優藤岡琢也さん(06年死去)とタンゴバンドを結成し、キャバレーを回って小遣いを稼いでいたという。

 「最高顧問」として出演していた朝日放送「探偵!ナイトスクープ」には3月8日の放送回に出演していた。

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