国際弁護士 水原被告の大谷への返済「国は当然、自分のものを先に回収するということになるので…」

2024年05月15日 09:13

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国際弁護士 水原被告の大谷への返済「国は当然、自分のものを先に回収するということになるので…」
フジテレビ社屋 Photo By スポニチ
 樋口国際法律事務所代表で国際弁護士の樋口一磨氏が15日、MCを務めるフジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。ドジャースの大谷翔平投手(29)の口座から、違法スポーツ賭博の借金返済のため約1700万ドル(約26億5200万円)を盗んで不正送金したとして銀行詐欺などの罪に問われた元通訳、水原一平被告(39)が14日(日本時間15日)、罪状認否のためカリフォルニア州の連邦地裁に出廷したことについてコメントした。
 連邦地裁に姿を現した水原被告は、黒のスーツに白のシャツを着用。報道陣の問いかけにも応じず、無言で建物の中に入った。罪状認否が始まると、自身の名前があっているかどうか尋ねられ「That’s right」(その通り)と返答。また、既に罪を認める司法取引に応じているが、法廷では「Not Guitly」と形式的に「無罪」を主張し、有罪答弁を行わなかった。次回審理(6月14日)で権限を持つ別の判事の下、罪を認めることになる。

 連邦地検によると、水原被告は2021年11月ごろ~24年3月ごろ、違法スポーツ賭博で抱えた借金返済のため、大谷選手の口座から賭博の胴元側に不正に約1659万ドル(約25億9500万円)を送金した。大谷選手の口座から得た金を課税所得として報告しなかったとする虚偽の納税申告の罪にも問われている。

 MCの谷原章介が「30億円以上もの巨額の賠償をどうやって支払っていくのでしょうか?」と聞くと、樋口氏は「もともとお金がないからこういうことになってるということもあるわけですけど、司法取引の中では、水原氏は自分の財産をすべて開示して、差し押さえられても異議を述べないというような内容になっているので、米国にいる限り、彼がお金をつくれば、そこから順次、国に吸い上げられていくことになる」とし、「金額が金額で払えない。払えないのは、一生ついていく。破産してもこういったものは通常、免責されない」と説明。

 谷原の「自己破産はダメなんですか。米国の国外に出たらどうなんですか?」には、「出ると、追いかけることはできますが、米国にいるのと同じように日本の財産を国が押さえるというのは、もうワンステップ必要になります。どうしても国は当然、自分のものを先に回収するということになるので、大谷選手は大谷選手で、非常に厳しいことになるんじゃないかと思います」と自身の見解を述べた。

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