今くるよさん 舞台そのまま明るく後輩思い 見ず知らずの若手にも「頑張りよし!」

2024年05月29日 05:11

芸能

今くるよさん 舞台そのまま明るく後輩思い 見ず知らずの若手にも「頑張りよし!」
1982年、「大日本肥満者連盟」からデブ賞を受賞した今くるよさん Photo By スポニチ
 【今くるよさん死去 】 舞台の上で見せる姿そのままの明るい人柄だった今くるよさん。高校のソフトボール部時代から、監督やコーチのものまねをして周囲を笑わせるムードメーカーだった。漫才はいくよさんが引っ張っていたが、実はリーダーはくるよさん。優しく面倒見が良く、中川家やチュートリアルら多くの後輩に慕われた。
 食リポのロケでは食べる場面を撮影する必要があるのに「温かいウチに食べよし!」と言って若手にすぐ食べさせた。「あんた、吉本興業のブラピやんか」と周りの芸人をハリウッドスターに例え、褒め倒すこともしばしば。見ず知らずの若手でも「面白いって聞いてるで。頑張りよし!」と励ました。

 特に女芸人には目をかけた。いくよさんと毎年3月3日に女芸人を集めて「ひな祭りの会」を開催。約10人で始めたが、次第に30人ほどに拡大した。女芸人だけのお笑い舞台も率先して開いた。女性漫才師の草分けとして苦しい下積みを経験したからこそ、女芸人が増え、そして売れていくことを喜んでいた。

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