テレ東「警察密着24時!!」内容を謝罪 「鬼滅」巡る事件で過激な演出に事実誤認「名誉を傷つけた」

2024年05月29日 09:08

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テレ東「警察密着24時!!」内容を謝罪 「鬼滅」巡る事件で過激な演出に事実誤認「名誉を傷つけた」
テレビ東京外観 Photo By 提供写真
 テレビ東京は28日、昨年3月28日に放送された「激録・警察密着24時!!」の放送内容について、「不適切な内容があった」として謝罪した。公式サイトを通じ、同局の島田弘久アナウンサー、末武里佳子アナウンサーが伝えた。同番組ではこの放送で、人気アニメ「鬼滅の刃」の商品に関する不正競争防止法違反事件を取り上げていたが、関係者の名誉を傷つける行き過ぎた演出があったと説明した。
 不定期に放送されている、同局の人気番組「激録・警察密着24時!!」。昨年3月28日放送の中で「鬼滅の刃」の商品に関する不正競争防止法違反事件を取り上げた。人気アニメを巡る事件だっただけに、高い注目を集めた。

 この放送では、4人が逮捕されたことを伝えた。だがその後の捜査で、3人が不起訴となっていたことが発覚。番組ではこの事実に言及されることはなかった。

 同局は、「“逆ギレ”や“今度は泣き落とし”といった刺激的なナレーションを多用したり、“『ニセ鬼滅』組織を一網打尽”といったテロップを使用したことは、配慮を欠き、行き過ぎた演出でした」とし、「関係者の皆様の名誉を傷つけてしまったことをお詫びいたします」と謝罪した。

 また番組では、VTRで登場した会社が「鬼滅の刃」のキャラクターをそのまま描いた商品を中国へ発注していたと放送したが、番組放送前に行った取材で「そのような事実があるのかどうかを確認していませんでした」と告白。「放送後、VTRで登場した会社から『鬼滅の刃』のキャラクターをそのまま描いた商品を中国へ発注していた事実など無いとの指摘を受けました。また、強制捜査後も問題となっている商品が通信販売などでも売られ続けていたとお伝えしましたが、通信販売などを行っていたのはVTRに登場した会社とは異なる第三者でした」と事実誤認があったとし、「それにもかかわらず番組では、あたかもVTRで紹介した会社自身が通信販売を行っていたと不正確な表現をしてしまいました」と重ねて謝罪。

 さらに「捜査シーンにおいても誤解を与える表現がありました」といい、「VTRには、実際の捜査場面を撮影したものに加え、警察署内での捜査員同士の会話や会議の様子がありましたが、これらはいずれも事後に撮影したものでした。しかしながら、番組では、事後に撮影されたものであることを明示していませんでした。また、すべてが捜査の時系列に沿った一連の撮影であるかのような、誤解を招く構成になっておりました」と、構成に問題があったという。

 「これらの不適切な表現を通して、視聴者の皆様に誤解を与え、関係者の皆様にご迷惑をおかけしたこと、そして事実確認に時間を要したことで、関係者の皆様の名誉を深く傷つけたことを、テレビ東京として真摯に受け止め、心からお詫びいたします」とし、「テレビ東京では、視聴者の皆様の信頼を損なうことのないよう、今回の件を踏まえて適正な放送への対策を講じ、再発防止に努めてまいります」と再発防止を誓った。

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