東映「BAIT」がTAICCA AWARDを受賞 「第28回プチョン国際ファンタスティック映画祭」

2024年07月10日 20:18

芸能

東映「BAIT」がTAICCA AWARDを受賞 「第28回プチョン国際ファンタスティック映画祭」
TAICCA AWARDの受賞式。(左から)東映のジェリー・ザン、TAICCAのアリス・ユアン、ステファニー・リー、東映の高橋直也プロデューサー Photo By 提供写真
 韓国で開催中のアジア最大級のジャンル映画祭「第28回プチョン国際ファンタスティック映画祭」で7月9日、併設する企画マーケット「BIFAN+」の各賞が発表され、国際共同製作や資金調達を目的とするプログラム「NAFF It Project」に参加した東映発の「BAIT」がTAICCA AWARDを受賞した。作品は東映の高橋直也プロデューサー(36)と、「桐島、部活やめるってよ」や「紙の月」などで知られる吉田大八監督(60)が企画。東映が10日に発表した。
 TAICCA AWARDは台湾のコンテンツ産業のグローバル展開を促進する独立行政法人・TAICCA(台湾クリエイティブ・コンテンツ・エイジェンシー)が提供する賞で、賞金1万ドルを贈られた。

 「BAIT」は港区でグルメインフルエンサーとして活躍していた女性が、とあるきっかけで北海道のヤクザが支配する密漁グループに巻き込まれる。そこで、彼女は自身の隠れた潜水の才能を開花させ、裏社会で成り上がっていくクライムサスペンス。受賞をステップに、今後、映画製作に向けて煮詰めていく。

 2010年入社。経理部からドラマ「警視庁・捜査一課長」などのアシスタントプロデューサーを経て、「ホットギミック・ガールミーツボーイ」(19年)などの映画を手掛けてきた高橋プロデューサーは「今回、日本に対してアニメだけでなく、実写映画の海外進出を期待している国が予想以上に多かったことに驚きました。映画祭に参加して一番良かったのは、各国のプロデューサーやバイヤーと本音ベースで話せたことです。表に出ていないリアルな内情や投資基準、市場の肌感について知ることができました。また、日々変化する各国の助成金制度や誘致制度を整理できた点も非常に有益でした。今後、このようなネットワークを積み上げることで、より魅力的で国際競争力のある作品を生み出す近道になると感じています」とコメントを寄せた。

 今回の受賞を受けて東映は「2022年に中長期ビジョン『TOEI NEW WAVE 2033』を発表しており、今後の成長ドライバーを海外展開と位置付けております。そのための人材育成として、映像産業振興機構(VIPO)と国際共同製作に向けたプロデューサートレーニングを独自に行いました。そのトレーニングを経て、高橋プロデューサーは今回『NAFF It Project』に挑戦し、見事受賞することができました。東映は今後、本作のみならず実写・特撮またアニメの国際共同製作をはじめとした海外展開を行うべく様々な取り組みを行ってまいります」と話している。

おすすめテーマ

2024年07月10日のニュース

特集

芸能のランキング

【楽天】オススメアイテム