板垣李光人「いつか集大成として海外でできたら」 初個展「愛と渇きと」が幅広い世代にヒット

2024年10月02日 05:00

芸能

板垣李光人「いつか集大成として海外でできたら」 初個展「愛と渇きと」が幅広い世代にヒット
自身が描いた絵を背に写真に納まる板垣李光人(撮影・西海健太郎) Photo By スポニチ
 俳優の板垣李光人(22)が東京・渋谷パルコの「GALLERY X BY PARCO」で開催中の初の個展「愛と渇きと。」が盛況だ。本紙の取材に応じ「こうやって自分の絵が並ぶのは、感慨深いものがあります」と、展示している12点をほほ笑みながら見渡した。
 先月27日の初日から幅広い世代の来場客でにぎわっている。本人が会場にいる「特別在廊」のチケットはすでに完売。週末の一般入場チケットはほぼ完売し、当日券を求めて来る人も多い。「自分が絵やアートの間口を少しでも広げる役割をできたら。買い物ついでに気軽に来ていただきたい」と来場を呼びかけた。

 幼少期から絵を描き、デジタルアートの販売もしている。絵を描くことは生活で吸収したことの“アウトプット”だといい「自分と向き合う時間でもあるし、デトックス。生きる上で欠かせない」と表現した。

 昨年はNHK大河ドラマ「どうする家康」に出演するなど、俳優としての存在感は増すばかり。俳優業が創作活動に影響しているのか聞くと「それはないです」ときっぱり。「絵も感情を扱っている側面ではつながりはあるのかもしれないけど、絵を描く行為自体は完全に一人の時間。創作って幸せを感じている状況では生まれない。わりと生きづらさや苦しさを表すのが自分にとって絵を描くという行為」と明かした。

 個展のテーマは、以前から学んでいた仏教の中で苦の原因とされる「渇愛」とした。「初の個展ということで、誰しもが触れたことのある愛を設定した」。デジタルアートと油絵を組み合わせた複合的なキャンバスアートを中心に作品を展示。役者が開く個展としてストーリーのように流れを組み立てた。

 早くも今後の個展が期待されており「コンスタントにはできないと思いますが、いつかブラッシュアップしたものができたら」と抱負。海外で個展を開くアーティストも多いが「まず日本でしっかりとやりたい。本当にいつか集大成として海外でできたら」と意欲を示した。7日まで同所で。名古屋と大阪でも開催する。(糸賀 日向子)

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