板垣李光人「いつか集大成として海外でできたら」 初個展「愛と渇きと」が幅広い世代にヒット
2024年10月02日 05:00
芸能
幼少期から絵を描き、デジタルアートの販売もしている。絵を描くことは生活で吸収したことの“アウトプット”だといい「自分と向き合う時間でもあるし、デトックス。生きる上で欠かせない」と表現した。
昨年はNHK大河ドラマ「どうする家康」に出演するなど、俳優としての存在感は増すばかり。俳優業が創作活動に影響しているのか聞くと「それはないです」ときっぱり。「絵も感情を扱っている側面ではつながりはあるのかもしれないけど、絵を描く行為自体は完全に一人の時間。創作って幸せを感じている状況では生まれない。わりと生きづらさや苦しさを表すのが自分にとって絵を描くという行為」と明かした。
個展のテーマは、以前から学んでいた仏教の中で苦の原因とされる「渇愛」とした。「初の個展ということで、誰しもが触れたことのある愛を設定した」。デジタルアートと油絵を組み合わせた複合的なキャンバスアートを中心に作品を展示。役者が開く個展としてストーリーのように流れを組み立てた。
早くも今後の個展が期待されており「コンスタントにはできないと思いますが、いつかブラッシュアップしたものができたら」と抱負。海外で個展を開くアーティストも多いが「まず日本でしっかりとやりたい。本当にいつか集大成として海外でできたら」と意欲を示した。7日まで同所で。名古屋と大阪でも開催する。(糸賀 日向子)