清原博弁護士 紀州のドン・ファン事件で見解 元密売人が被告に「売った」証言も「今の証拠では…」
2024年10月02日 16:13
芸能
このやりとりについて清原氏は、「須藤被告に(覚醒剤を)渡したということが一番重要であって、そこを直接立証したい」と検察側の思惑を指摘。「あらかじめ(公判前に証人に)写真を示して、確認していると思うんですよね。法廷でも実際に示して、裁判員も確認して、写真で早貴被告に渡したことを確認したことを示している」と解説した。
公判では、受け渡し当日の午後7時すぎ、須藤被告と密売人に通話履歴があったこと、受け渡し場所から極めて近いコンビニエンスストアのATMから、須藤被告が約10万円を引き出していたことなどを検察側が状況証拠として示した。
これらの証拠について、清原氏は「売った、買ったというのは検察の主張、立証で裁判員の方もそういった心証を持ったと思う」と解説。しかし「今回の裁判は覚醒剤を売った、買ったの罪じゃないですね」とし、「覚醒剤を使用して、野崎さんを殺したという犯罪なので、入手したところまでは行っても、その先ですよね。覚醒剤を使って飲ませて、野崎さんを殺したところまではつながらない。今の状況証拠では、まだ殺害というところまでは届いていないと思います」との見解を示した。