藤井正弘の血統トピック藤井正弘の血統トピック

「内国産3代目サイヤ―」過去最多の7頭に

2024年06月26日 05:30

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 【2歳新種牡馬紹介(1)】今年も夏競馬の本格的な幕開けと足並みをそろえて始まった集中連載企画「2歳新種牡馬紹介」。第1回は各種統計面から本年度のルーキーサイヤーの全体像を把握してみたい。
 国内供用による血統登録産駒が今年、北半球暦で初めて2歳に達した種牡馬=24年度の2歳新種牡馬は昨年と同じ37頭。新種牡馬産駒の総計は昨年比9頭減の1367頭で、6月24日現在の22年産国内血統登録産駒7747頭(日本産7594頭、外国産153頭)に占める割合は17・6%。世代総血統登録数が7000頭台に回復した17年産からは、おおむね6頭に1頭が新種牡馬産駒のシェアとして固定されている。

 父系別種牡馬数はヘイルトゥリーズン系20頭、ミスタープロスペクター系10頭、ノーザンダンサー系6頭。残る1頭は6年ぶりに復活したバイアリータークにさかのぼるトウルビヨン系で、その一方、ダート父系として失地回復を果たしたボールドルーラー系は7年ぶりに新規参入がなかった。

 種牡馬単位の産駒数はルヴァンスレーヴが最多の149頭。サートゥルナーリアが142頭で続き、129頭のゴールドドリーム、105頭のモズアスコットまでが100頭の大台に達した。サートゥルナーリアを除く3頭は日本のダートG1ウイナーであることが特徴的で、ダート3冠を軸としたダートグレード体系の再編を血統マーケットが好感した形だ。また、かつては希少種というべき存在だった「内国産3代目サイヤー」はキングカメハメハの孫サートゥルナーリア、ステイゴールドの孫エポカドーロを筆頭に過去最多の7頭を数える。 (サラブレッド血統センター)

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