中島啓太が暫定2位 プロ初Vを射程に捉えた 長丁場の最終日も食らいつく

2023年06月04日 05:15

ゴルフ

中島啓太が暫定2位 プロ初Vを射程に捉えた 長丁場の最終日も食らいつく
<BMWツアー選手権・第3日>2番、コースを見つめる中島(撮影・藤山 由理) Photo By スポニチ
 【男子ゴルフツアーBMWツアー選手権森ビル杯第3日 ( 2023年6月3日    茨城県 宍戸ヒルズCC西C=7430ヤード、パー71 )】 降雨によるコンディション不良でサスペンデッドとなった第2ラウンド残りと第3ラウンドが行われ、3位で出た中島啓太(22=フリー)が11番まで終え、5バーディー、1ボギーと4つ伸ばし、通算9アンダーで2打差の暫定2位に浮上、プロ初Vを射程に捉えた。日没のため53選手が競技を終了できなかった。金谷拓実(25=Yogibo)が10番まで終え、通算11アンダーで暫定首位を守った。
 最後のバーディーパットは日没を過ぎた後だった。薄暮の11番で4メートルをねじ込んだ。中島は「暗くて見にくかったんですけど運良くあまり曲がらないラインだったので下りだけ気をつけて打ちました」。直後、サスペンデッドを告げるホーンが鳴った。首位と2打差に迫る3連続バーディーの完成だった。

 6番パー5でティーショットを左に曲げてOB、この日唯一のボギーを叩く。だが3打目をフェアウエーに置き、残り280ヤードの4打目に「覚醒」があった。「3Wの感覚が本当に数年ぶりくらいの良い感覚でむしろ良い流れに持っていけた」。ボギーにへこむどころか自信を深めた。9番からの3連続バーディーも必然だった。

 21年9月に男子ツアー史上5人目のアマVを達成した大器が今週もプロ初Vを視界に捉えた。この日は前週、プレーオフで敗れた平田憲聖と同組。1番ティーの選手紹介では、平田についた「ミズノオープン優勝」の肩書に嫉妬もした。それでも「憲聖のポーカーフェース、感情を出さず強い気持ちを出せるところは尊敬できる」と刺激に変えた。

 前日、第2Rを終えていた中島はこの日、午後4時のスタートまで待たされた。休息とトレーニングに充て「ストレスなく過ごせました」と言った。最終日は第3Rの残り7ホールを加えた25ホールの長丁場。「いいゴルフができれば上位に食らいついていけると思う。気負わず自分のゴルフを目指したい」。アマ時代からのライバル、金谷の背中を2打差で追う。

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