坂井隆一郎が100mで涙の初V 左足痛乗り越え「出られるか分からなかった…優勝できて本当にうれしい」

2023年06月04日 18:37

陸上

坂井隆一郎が100mで涙の初V 左足痛乗り越え「出られるか分からなかった…優勝できて本当にうれしい」
<陸上日本選手権>男子100メートル決勝、初優勝を果たした坂井隆一郎(撮影・平嶋 理子) Photo By スポニチ
 【陸上・日本選手権最終日 ( 2023年6月4日    大阪・ヤンマースタジアム長居 )】 男子100メートルは、坂井隆一郎(25=大阪ガス)が10秒11(向かい風0.2メートル)で初優勝を飾った。前日本記録保持者のサニブラウン・ハキーム(24=東レ)は8位に終わり、連覇を逃した。
 リアクションタイムは8人中最速の0.155と得意のスタートから飛び出し、そのまま逃げ切った。レース直後はガッツポーズも飛び出し喜びを爆発させたが、インタビューでは、質問に5秒、10秒…涙で言葉が出なかった。「地元の大阪で優勝したかったので、優勝できて本当にうれしいです。準決勝から本当にちょっと足が痛くて、出られるか分からなかったんですけども、しっかりスタートから前に出ることができて、自分が想像していたレースができたので、それが優勝につながったんじゃないかと思います」と語った。

 左足首からふくらはぎにテーピングを施す中、中盤以降も最後までスピードを維持した。「今シーズンは本当に2次加速からが良かったので、日本選手権でもそこをしっかり出すことができて良かった」と話した。

 「まだ100メートルの標準記録は切れていないので、しっかりと標準記録を切って、100メートルで世界陸上に出場できるように、残りの期間、頑張りたいなと思います」と話した。

 準決勝は1組目の柳田大輝(22=東洋大)が10秒19(無風)で1位。2組目は小池祐貴(28=住友電工)とサニブラウンが接戦となり、共に10秒26(向かい風0.6メートル)だったが、小池が1位となった。3組目の坂井隆一郎(25=大阪ガス)が10秒17(追い風0.2メートル)で全体トップのタイムで通過していた。

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