高校バスケ 昨年高校総体王者・福岡第一が2連覇へ挑戦権 エース崎浜はOB河村直伝の3Pで勝負決めた

2023年06月04日 21:14

バスケット

高校バスケ 昨年高校総体王者・福岡第一が2連覇へ挑戦権 エース崎浜はOB河村直伝の3Pで勝負決めた
強度の高いディフェンスで相手にオフェンスをさせない福岡第一・崎浜秀斗(17) Photo By スポニチ
 【福岡県高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会 男子決勝   福岡第一100―89福岡大大濠 ( 2023年6月4日    飯塚市総合体育館 )】 昨年の高校総体(インターハイ)王者・福岡第一がライバル・福岡大大濠を退け、2連覇への挑戦権を手にした。
 全国屈指の強豪高同士が県代表1枠を争う激闘に勝敗を決したのは福岡第一のエース・崎浜秀斗(3年)だった。

 最終第4Q(クオーター)、82―69と13点あったリードも粘る大濠に連続得点を許し82―75と7点差に迫られた。高まる追い上げムード。この苦しい展開を崎浜が2本連続で3点シュートを決め打ち破った。試合を左右する大事な場面で決めた2発。勝負を決定付けた得点に敵将・片峯聡太監督も「あの2本が重かった」と脱帽し、チームを救った崎浜は「自分の中で今年に入って3ポイントシュートを練習していた。試行錯誤してきたことがこういう舞台でできたのは自信になりました」と汗をぬぐった。

 「外から入らない選手は怖くない。トップでやっている選手は外もあるし、外があるからこそドライブが生きる」。

 崎浜は偉大な先輩からのアドバイスで3点シュートを自分の武器へと進化させた。今春の九州大会の後、3点シュートで悩んでいたところ、関係者を通じてOBで日本代表・河村勇輝(21、横浜)に直接アドバイスをもらう機会を得た。「緊張した」という直電で初めて会話を交わし、3点シュートに関するアドバイスを受けた。

 「外しても打ち続けるっていうアドバイスをもらった。一番は打ち続けるメンタル、精神力が必要と言ってくださって、自分の強みにできている」。

 同じポイントガードで「いつかは超えたい」と目標にする憧れの河村の言葉は強く響いた。「自分が自信をもってやらなかったらオフェンスも回らないしディフェンスも止まらない。責任を自分に押しつけてやっているので(メンタル面が)今年に入って変わったところ」。

 それでも自信を失うことがまだあるが「いざとなったら自分がやらないといけないのできょうもうまくやれて良かった」と成長に手応え。一方でこの日は第3Q序盤までに3ファウルを犯し、第3Qの大半はベンチに下がることになり、井手口孝監督に「余計なファウルがあった」と苦言を呈された。

 多くの課題も見えた今大会。「自己評価は100点中20点。チームを勝たせられるような選手になりたい」。総体までに個人もチームもレベルアップへ改善に取り組む。

 まだ発展途上の中、「意外とバランスの取れたチーム」と今年のチームを評し、胸を張る。

 「自分たちは総体に出ることが目的ではなく2連覇することが目標。出場はもちろんうれしいですけど、優勝しないと意味がない。大濠さんの分もしっかり背負ってチーム一丸となって戦っていきたい」。

 河村先輩直伝のアドバイスで飛躍したシュート力をさらに磨きあげ、高校総体2連覇を成し遂げる。 

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