女子ハーフは51歳の“走る研究者”堤佳子が初V ひがしねさくらんぼマラソン20回記念大会

2023年06月04日 14:31

マラソン

女子ハーフは51歳の“走る研究者”堤佳子が初V ひがしねさくらんぼマラソン20回記念大会
<第20回果樹王国ひがしねさくらんぼマラソン大会>女子ハーフ総合で優勝を果たした堤(撮影・河野 光希) Photo By スポニチ
 記念の第20回を迎えた「果樹王国ひがしねさくらんぼマラソン」(スポニチ後援)は4日、6195人がエントリーして行われた。4年ぶりの開催で、山形県東根市の陸上自衛隊神町駐屯地を発着点に、ハーフ男女、5キロ男女、3キロ親子ファミリーなど25種目を実施した。
 ハーフマラソン女子は、堤佳子(51=東北大学大学院)が1時間29分55秒で初優勝を果たした。年代別では「40歳代の部」で12年から19年まで8連覇しており、3年間の中止をはさんで“9連覇”となった。

 19年には総合3位に入っており、年を重ねて初めての総合優勝。「年代別優勝を目指していたので、思いがけないご褒美をいただいた感じ」と喜びを表した。強い向かい風が吹き付ける厳しいコンディションの中、6キロ地点から女子1位を独走してトップでゴール。「楽しみにしていた」という4年ぶりのこの大会を楽しんだ。

 東北大大学院医学研究科で運動学分野を研究する博士課程3年の51歳。「L―メントールの飲用が運動中の息苦しさを緩和して持久運動能力を伸ばすこと」を初めて明らかにし、一昨年9月には欧州スポーツ科学学会で賞を受賞した。「自分が学んだことを伝えるのではなくて、学ぶことの原点をつくる人になりたい。自分が実際にやってきたことを科学的に証明したい」。アスリートフードマイスターの資格も持ち、スポーツと食事に関する講演などの活動も行ってきた。

 自身の競技活動を生かして学び、学んだことをさらに競技に生かす“走る研究者”。出産後の30歳を過ぎてからマラソンを始め、47歳から大学院に通い始めた。「人生諦めなければ、いくつからでもチャレンジできる」。マラソンも研究も、休まずに走り続ける。

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