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メッツはお金で買える最悪のチーム?、このままではコーエンオーナーが黙っていないと米記者

2023年06月10日 07:00

野球

メッツはお金で買える最悪のチーム?、このままではコーエンオーナーが黙っていないと米記者
メッツオーナーのスティーブ・コーエン氏(AP) Photo By AP
 スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者が9日(日本時間10日)、不振のメッツについて、このままだとスティーブ・コーエンオーナーが黙っていないだろうと予測している。
 今季のメッツはサラリー総額3億5900万ドル(約500億円)と史上最高額ながら、現在6連敗で30勝33敗の借金生活、地区4位に沈んでいる。特にひどいのは過去3試合で、同地区のライバル、ブレーブスに途中まで6-3、9-5、10-6とリードしながら全て逆転負け。メッツの61年の歴史で、3点以上リードしながら3連敗したことは一度もないとしている。

 しかもこの3試合のうち2試合は、年俸4300万ドル(約60億円)の両エース、マックス・シャーザー、ジャスティン・バーランダーの投げた日だったが、6回途中5失点、3回5失点とふがいなかった。

 これまでならコーエンオーナーは困ってもお金で解決できた。だが今現在、お金ではどうにもならない。チームが腐ってしまう前に、何とかしないといけない。果たしてバック・ショーウォルター監督をクビにするのか、あるいはビリー・エプラーGMに責任を取らせるのか?

 何もしないというのは想像しにくい。野球の世界では、時に交代させることで上手く行ったりする。去年のフィリーズがそうで、ジョー・ジョラルディ監督からベンチコーチだったロブ・トムソンに指揮官を代えて、ワールドシリーズまで勝ち進んだ。

 今のメッツだと、ジョイ・コーラ三塁ベースコーチは過何度も監督採用の面接を受けてきたし、エリック・チャベスベンチコーチはいずれ監督になる器と見られている。ただしチャベスのコーチ歴はまだ3年目だ。

 それでもシャーザーとバーランダーがこの調子だと、誰がやっても勝つのは難しい。クローザーのエドウィン・ディアスのいないブルペンは、どの試合でも終盤は一か八かの展開になるし、攻撃陣も試合当たりの平均得点は30球団中20位だ。

 93年、メッツの担当記者が「The Worst Team Money Could Buy(お金で買える最悪のチーム)」という名前の本を出版した。当時の記録、サラリー総額4500万ドルを費やしながら72勝90敗だったチームについて書いたもの。FAでボビー・ボニーヤ、トレードでブレット・セーバーへーゲンを獲得し、前評判は高かったが、ジェフ・トーボーグ監督がチームをうまく機能させられなかった。トーボーグは93年のシーズン途中に解雇されている。ローゼンタール記者は本の続編の話がすぐに出るかもしれないし、いずれにせよ、コーエンが次の「章」のネタを提供してくれるだろうとしている。

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