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東尾修氏 オリ舜平大に感じた無限の可能性 右打者に有効、縦に大きく割れるパワーカーブ

2023年06月10日 06:00

野球

東尾修氏 オリ舜平大に感じた無限の可能性 右打者に有効、縦に大きく割れるパワーカーブ
東尾修氏 Photo By スポニチ
 【交流戦   オリックス2―4DeNA ( 2023年6月9日    京セラD )】 【東尾修 視点】勝ちにつなげることはできなかったが、オリックス・山下の投球は無限の可能性を感じさせるものだった。150キロ台後半の速い直球とカーブのコンビネーション。このカーブがいい。長身から縦に大きく割れるパワーカーブ。外角、内角関係なく真ん中めがけて投げればいい。右打者の外角に決まれば手が出ないし、内角の体近くに抜けてくれば打者に恐怖心も植え付けられる。
 私は現役時代、右打者対策として内角ボールゾーンから入る“インスラ”を使っていた。右打者に一瞬、腰を引かせてフェアゾーンに飛ばさせない球だが、山下の内角肩口から落ちるカーブには同じ効果がある。簡単には打球を遠くに飛ばさせない。

 5回までは完璧に近い投球だったが6回はスタミナ不足からか直球が同じ150キロ台でもベース盤の上で落ちているようにも感じた。将来的には同じカーブでも腕を休ませるような、抜いたカーブも欲しい。さらにフォークの精度が上がれば省エネでもっとイニングを稼げる投手になる。

 一方、勝ち投手にはなったが、バウアーはまだ日本野球に適応できていない。コンパクトに振ってくる選手に投げにくそうにしていて四球も多いし、追い込んでから打ち返される。交流戦は1度の対戦だが、レギュラーシーズンではまだまだ苦労しそうだ。
(スポニチ本紙評論家)

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