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阪神・富田 「自分の良さ出し切れなかった」ホロ苦プロ初先発、球団76年ぶり「W初星」の金字塔もならず

2023年06月10日 05:15

野球

阪神・富田 「自分の良さ出し切れなかった」ホロ苦プロ初先発、球団76年ぶり「W初星」の金字塔もならず
<日・神>3回、汗を拭いベンチに戻る富田(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 【交流戦   阪神0―4日本ハム ( 2023年6月9日    エスコンF )】 阪神・富田のプロ初先発は、ホロ苦い結果となった。3回5安打3失点。要した球数は「80」に上った。球が高めに浮き、間合いが悪く、攻撃にリズムを与えられない。「一つ一つのアウトを取ることに慎重になりすぎた。自分の良さを出し切れなかった」と唇をかんだ。送り出した岡田監督も苦虫をかみつぶしたような表情だ。
 「何をしてんのか分からへん。三振を取りにいってるのか。でも三振を取る投手じゃないやんか。打たしてアウトにする投手やろ」

 3回はあっさり2死を奪いながら4番・万波に中前打。5番・松本剛には12球粘られた末に四球を与え、続くマルティネスには初球を右翼線に運ばれる適時打を浴びた。持ち前の制球力とテンポの良さが影を潜めた。

 プロ初登板となった4月1日のDeNA戦(京セラドーム)では救援登板でプロ初勝利を記録した。この日のプロ初先発でも勝利し「W初星」を収めていれば、47年梶岡忠義氏以来、球団76年ぶりの金字塔だった。

 富田は再調整が決定的で、16日のソフトバンク戦は桐敷かビーズリーが先発する見込み。来たるべきチャンスへ向け、再び牙を研ぐ日々を送る。(八木 勇磨)

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