広島・床田が勝って 矢崎がセーブ 念願同期リレーで交流戦4連勝「7年かかったけど(実現)できた」

2023年06月10日 06:15

野球

広島・床田が勝って 矢崎がセーブ 念願同期リレーで交流戦4連勝「7年かかったけど(実現)できた」
<ロ・広>5勝目を挙げた床田は「5」のポーズ(撮影・西川祐介) Photo By スポニチ
 【交流戦   広島3―2ロッテ ( 2023年6月9日    ZOZOマリン )】 広島は9日、ロッテに3―2で勝利し、17年(6連勝)以来6年ぶりの交流戦4連勝を飾って、貯金を今季最多4とした。先発の床田寛樹投手(28)が8回4安打1失点で5勝目をマーク。左肘の炎症から復帰2戦目で先発の役割を果たし、不安を振り払った。チームは昨季まで開催3季連続最下位と苦手とする交流戦で、首位をキープ。カード初戦を完勝し、さらなる進撃へはずみをつけた。
 床田の好投が進撃を支えた。今季最長の8回を投げ、4安打1失点。5月16日以来の白星となる5勝目を手にした左腕は、その言葉に充実感を漂わせた。

 「凄いうれしい。(チームも)勝っていたので、いい流れに乗ろうと思って投げた」

 左肘の炎症から復帰2戦目で、持ち味を発揮した。3回までは1安打投球。2―0の4回に先頭・藤岡に一塁ベース直撃の不運な二塁打を許すと、その後1死三塁から山口に中前適時打を浴びた。だが、その流れを最少失点で食い止め、持ち直した。2点リードの8回に2死二塁のピンチを招くも、池田を空振り三振に斬って求められた役割をまっとうした。8回を投げ終えて101球。完投も可能な球数だが、新井監督は「球数だけじゃなしに、いろいろ考慮した中で代えようと」と交代理由を説明した上で「素晴らしい投球だった」と称えた。

 完投は逃したが、入団以来、念願していた“同期リレー”は実現した。2点リードの9回は矢崎にバトンを託した。16年の同期入団で同学年。公私ともに親交が深く、入団以来「矢崎と直接リレーしたい」と目標に掲げてきた。そしてこの日、自らが勝ち星、矢崎がセーブをマークした。「7年かかったけど、(実現)できて良かった」。同期2人で、チームを勝利に導いた。

 開幕から快調に4連勝も、5月17日に出場選手登録を抹消。左肘の炎症の原因は、骨棘(こっきょく)によるものだった。17年7月に左肘内側側副じん帯再建術(通称トミー・ジョン手術)を受けた左腕。2~3年前から骨棘の症状があり、今季は4月8日巨人戦後から「痛みと炎症があった」と悩まされてきた。登録抹消されるまでは左肘にテーピングを施すなどして出場を続けたが、一進一退の状態だった。だが、そこで思い切って休養を挟んだことで、状態は良化。「(今は)不安もない。これからどんどん勝てるように頑張りたい」と前を向く。

 昨季まで開催3季連続最下位と苦しめられてきた交流戦でチームは17年以来の4連勝を飾り首位をがっちりキープした。その原動力となったのが、床田だった。(長谷川 凡記)
 

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