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広島・西川　秋山に「お先です」予告決勝打　「僕と秋山さんが前の2試合打っていなかったので」

2023年06月10日 06:15

野球

広島・西川　秋山に「お先です」予告決勝打　「僕と秋山さんが前の2試合打っていなかったので」
＜ロ・広＞3回、西川は先制適時打を放つ　（撮影・西川祐介） Photo By スポニチ
 【交流戦   広島3―2ロッテ （ 2023年6月9日    ZOZOマリン ）】 広島の「投」の主役が床田なら、「打」の主役は西川だ。決勝打を含む2安打2打点。6年ぶりの交流戦4連勝の先頭に立った。
　「僕と秋山さんが前の2試合打っていなかったので、打席に入る前に秋山さんに“お先です”と言ってから、（打席に）行った。打つことができて良かった。それに秋山さんも続いてくれたので、なお良かった」

　これぞ「お先です」予告決勝打だ。6日の日本ハム戦で2安打1打点も、翌7日から2試合連続無安打で、この日の初回第1打席まで9打席連続無安打が続いていた。3回2死一、二塁で迎えた第2打席。その流れを断ち切るべく、自らを鼓舞するかのように次打者・秋山に“予告”して打席へ向かった。そして有言実行。決勝打となる中前適時打で10打席ぶりの「H」ランプをともし、床田に先制点をもたらした。

　勝利を決定づける1点も生み出した。1点リードの7回2死二塁では、内角143キロ直球に対して腕をたたんで逆方向の左前へ運んだ。「引っ張りに行ったらやられる。たまたま、いいところに飛んだだけ」と謙そんも、指揮官が「龍馬にしかできない技術の詰まったタイムリー」と評したように、西川の技術なしにはありえない一撃だった。

　これでチームは4連勝。さらに連勝を伸ばすべく、西川のバットが熱を帯びる。

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