×

エンゼルス・大谷の快投にドジャース指揮官メロメロ!? FAなら移籍最有力候補チーム相手に7回12K

2023年06月23日 02:30

野球

エンゼルス・大谷の快投にドジャース指揮官メロメロ!? FAなら移籍最有力候補チーム相手に7回12K
<エンゼルス・ドジャース>7回1失点と好投した大谷(撮影・沢田 明徳) Photo By スポニチ
 【インターリーグ   エンゼルス0-2ドジャース ( 2023年6月21日    アナハイム )】 恋しくてたまりません。エンゼルスの大谷翔平投手(28)が21日(日本時間22日)、本拠でのドジャース戦に「2番・投手兼DH」で出場。3敗目を喫したが、7回5安打1失点、12奪三振の好投を見せた。今オフFAとなった場合、移籍先の最有力候補に挙がるド軍。敵将デーブ・ロバーツ監督(51)は口説き落とすような最大級の賛辞を並べた。
 もうメロメロだ。ともにロサンゼルスを本拠地に、高速道路で結ばれる「フリーウエー・シリーズ」。エ軍に2戦連続2―0で連勝したド軍のロバーツ監督は、大谷の話題になるとさらに目を輝かせた。黒星をつけたのに「われわれを寄せ付けなかった。圧倒された」と絶賛。「監督の立場を第一に考えないといけないのは分かっているが、ファンとして称賛せずにはいられない」。完全に心は打ち抜かれていた。

 移籍先最有力候補に挙がるド軍。「投手・大谷」は、メジャー6年目で初対戦だった。試合前から敵将は冗舌。報道陣から「大谷を獲得したいか」と問われ「翔平を愛さない監督はいない。ただ、今はエンゼルスの選手。タンパリング(事前交渉)はできない」と最大限配慮したが、顔には「欲しい」と書いてあるようだった。

 いとしさを増幅させるようなパフォーマンスだった。最速100・3マイル(約161キロ)の直球を、全101球のうち、球数、割合ともに今季最多の50球。スイーパーは今季最少12球に抑え、後半はスプリットも交ぜて7回で12三振の奪三振ショーを展開した。「投げ心地がダントツに良かったので真っすぐを多めに投げた。ブルペンから良かったし、試合でも継続できた」。4回に浴びた、20年MVPの強打者フリーマンのソロでの1失点で敗れたが、エ軍投手のド軍戦最多奪三振という圧巻の投球だった。

 花巻東時代に密着マークされ、直接メジャー入りを熱望した際に最も熱心だったド軍。注目のFA移籍の話題を念頭に日米メディアが集結し、本拠地は今季最多4万4760人のファンで埋まった。普段の2倍ほどの約60人のメディアの数に試合後の取材は、いつもの通路ではなく急きょ会見ルームに変更となるほどだった。

 ド軍への思いを問われた大谷は「ドジャースだけでなく、僕がこっち(米国)に来るとなった時に、熱心に誘ってもらった球団には感謝しています」と大人の対応。「代理人に任せているし、自分自身はシーズンに集中したい」としたが、狂騒曲はヒートアップするばかりだ。(笹田 幸嗣通信員)

 ▽大谷とドジャース ド軍は小島圭市極東担当スカウトが、花巻東1年時からほぼ全登板試合を視察するなど密着マーク。スカウト部門トップのローガン・ホワイトGM補佐も視察し、専属通訳など生活面のサポートも約束し、入団最有力といわれた。日本ハム最終年の17年8月にはアンドルー・フリードマン編成本部長、OBで通算204勝のオレル・ハーシュハイザー氏ら異例の8人態勢で視察。エ軍移籍後も一貫して動向を追い続けている。

おすすめテーマ

2023年06月23日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム