広島・野村が29日DeNA戦先発へ 2軍戦の好投を視察した新井監督が明言 12年目で“自己最遅開幕”

2023年06月23日 05:00

野球

広島・野村が29日DeNA戦先発へ 2軍戦の好投を視察した新井監督が明言 12年目で“自己最遅開幕”
ウエスタン・リーグのソフトバンク戦に先発した広島・野村 Photo By スポニチ
 広島・新井貴浩監督(46)が22日、ウエスタン・リーグのソフトバンク戦(由宇)を視察し、先発・野村祐輔投手(33)の3回無安打無失点の好投を見届けた上で、29日DeNA戦(マツダ)での先発抜てきを明言した。これで空席となっていた先発ローテーション6人目の枠も埋まり、23日の巨人3連戦から再開するリーグ戦へ向け、陣容を整えた。
 シーズン開幕後は初となる2軍戦視察を終えた新井監督は、収穫とも言える決定事項を1つ明かした。野村の1軍抜てきだ。

 「“DeNA戦の3つ目を任せたぞ”と彼には伝えた。全ての球種が制球されて彼らしい投球だった。木曜日(29日)は彼にとったら今年の開幕マウンドになる。楽しみにしている」

 この日のウエスタン・ソフトバンク戦に先発した野村は、立ち上がりから安定感抜群。直球を軸にカットボール、カーブなどを巧みに駆使し、持ち味である打たせて取る投球を展開した。「真っすぐで詰まらせて内野フライを取れていたし、バランス良く投げられていた。最近はずっとそういう(良い)形で投げられているので、そういったところが良かったと思う」。3回、打者9人を相手にして無走者投球と完璧な内容でアピールに成功。先発6番手の座をつかみ取り、29日DeNA戦で今季初の1軍マウンドに上がることになった。

 リーグ戦再開に向かう先発ローテーションは九里、大瀬良、森、床田、森下の5人が固まっており、残る1枠の候補に野村、玉村、遠藤らの名が挙がっていた。チーム投手陣最年長の右腕は今年、春季キャンプを2軍スタート。オープン戦に1試合登板したが、開幕は2軍で迎えた。とはいえ気持ちは切れていなかった。投球時の体重移動などフォームのバランスを意識して試行錯誤を重ね、2軍では9試合に先発して4勝3敗、防御率3・19と結果を積み重ねてきた。プロ12年目にしてキャリア最遅の1軍登板となるが、「自分のベストを尽くすだけ。それができるように準備していきたい」。実績、経験ともに豊富な右腕が、満を持して1軍マウンドに臨む。

 23日巨人戦からのリーグ戦再開を前に、陣容は整った。新井監督は「ジャイアンツは交流戦も調子が良かった。状態も上がっていると思う。ただ、こちら(広島)も交流戦前と、交流戦が終わった後では、チーム力というのは間違いなく上がっているので楽しみ」と4位からの浮上に向け、自信をのぞかせた。(長谷川 凡記)

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