交流戦で証明したオリックスの「強さ」 中嶋監督不在でも全員野球で勝ち越し

2023年06月23日 08:00

野球

交流戦で証明したオリックスの「強さ」 中嶋監督不在でも全員野球で勝ち越し
ベンチでナインを鼓舞するオリックス・水本監督代行 Photo By スポニチ
 オリックスは交流戦を11勝7敗の4位で終えた。2年ぶりの優勝こそ逃したが、DeNAと同じ貯金4。6カード中4カードで勝ち越し、最後は4連勝でパ・リーグの首位を取り戻してフィニッシュした。6試合が3週間続くセ・リーグとの対戦で、あらためて感じたのは選手層の厚さ、総合力の高さだ。
 順調だったわけではない。野手では不動の三塁手だった宗が5月31日の広島戦で左ふくらはぎに死球を受け離脱。開幕から右翼のスタメンを守ってきた茶野も下半身のコンディション不良のためスタメンを外れることが多かった。それでも内野は大城、西野、ゴンザレス、安達らがしっかりと穴を埋め、外野も福田、佐野皓、内野との併用となった広岡らがきっちりと仕事をこなした。

 投手陣も6日に先発の一角である田嶋が左前腕の張りで離脱。守護神の平野佳も腰痛で一時戦列を離れたが、先発陣はドラフト1位・曽谷の初先発や、山岡、山崎福の中5日での登板、ブルペン陣は山田、宇田川、山崎颯、前らの奮起で乗り切った。

 中嶋監督も体調不良で離脱した。13日の阪神戦から18日のヤクルト戦の6試合は監督代行の水本ヘッドコーチが指揮を執ったが、普段と変わらぬ粘り強い戦いぶりで5勝1敗と勝ち越した。指揮官が目指す全員野球がチームに浸透していることを示した。

 20日の練習から復帰した指揮官も「よく諦めずにやっていた。調子がいい、悪いはあるが、誰かがカバーしていた。そういういい面を見せてもらった」と手応えを口にした。

 再開するリーグ戦でも戦い方は変わらない。「相手よりも、自分のチームの形だと思う。気負わず自分たちの野球というか、どしっとやりたいと思う」。チーム全員で3連覇を目指す王者に死角は見当たらない。(記者コラム・中澤 智晴)

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