大阪桐蔭・前田悠伍「夏にかける思いは誰よりも強いです」 6季連続甲子園へ7・16初戦

2023年06月23日 04:50

野球

大阪桐蔭・前田悠伍「夏にかける思いは誰よりも強いです」 6季連続甲子園へ7・16初戦
組み合わせが決まり、取材に応じる大阪桐蔭・前田悠伍(撮影・河合 洋介) Photo By スポニチ
 【第105回全国高校野球選手権 組み合わせ抽選    大阪大会 】 第105回全国高校野球選手権(8月6日開幕、甲子園)の大阪大会の組み合わせが22日、決まった。6季連続の甲子園出場を目指す大阪桐蔭(大阪)は、7月16日に早稲田摂陵と寝屋川の勝者と初戦を迎える。夏3連覇となれば、2012年~14年の同校と83年~85年PL学園に並ぶ大阪大会史上最長タイ記録。今秋ドラフト1位候補の最速148キロ左腕、前田悠伍主将(3年)は選抜後から体重4キロ増による球威向上でスケールアップし、夏の日本一を目指す。
 悲願の日本一へ、大阪桐蔭の絶対エースが着々と進化している。抽選会を終えた前田が示した並々ならぬ覚悟に、自信がのぞいた。

 「この夏に合わせて一から見つめ直してきた。夏にかける思いは誰よりも強いです」

 4強入りした今春選抜後の春季大会ではベンチを外れ、2カ月以上に及ぶ強化練習に取り組んできた。特に徹底した走り込みで下半身を強化。体重は選抜の時点から4キロ増の81キロとなり、たくましさも増した。加えて球威向上も実感。「力感以上にスピードが出ている感覚があります」。今月中旬に行われた横浜(神奈川)との練習試合で実戦復帰。強力打線を3回1安打無失点とねじ伏せ、春からの成長を証明した。

 選抜後はチーム本隊から離れたため、主将からも外れていた。だが、抽選会の2日前に西谷浩一監督に呼ばれた。「抽選会は前田が行け。最後はチームを任せるから」。主将復帰後の初仕事として、くじ引きを担当した。

 現在、夏の大阪大会2連覇中で、今春まで5季連続で甲子園にも出場中。しかし常勝軍団には珍しく、今春大阪大会は準優勝、同近畿大会は初戦敗退に終わった。前田の言葉が熱を帯びる。「夏に勝てばいいだけの話。不安や焦る気持ちはあるけど、最後は腹をくくって全員でやるしかない」。夏の主役を演じる準備は、万全だ。(河合 洋介)

 ▽大阪大会展望 本命は今春選抜4強の大阪桐蔭で揺るがない。世代屈指の左腕・前田が絶対王者をけん引する。春の大阪大会を制した金光大阪はエース左腕・キャリーの出来が鍵。今春選抜出場の履正社は、森田、坂根ら中軸が強力。

 ○…開会式は7月8日に京セラドームで行われる。入場行進は、場内を一周せずに外野から捕手方向に向かって10校ずつ前進する。決勝は7月30日に大阪シティ信用金庫スタジアムで開催。決勝の開始時間は、昨年の午後1時から午前10時に変更された。

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