巨人・井上温大273日ぶりプロ2勝目ならず 4回2失点で降板 2回には打球直撃受けるアクシデントも

2023年06月23日 19:27

野球

巨人・井上温大273日ぶりプロ2勝目ならず 4回2失点で降板 2回には打球直撃受けるアクシデントも
<広・巨>先発の井上(撮影・奥 調) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   巨人―広島 ( 2023年6月23日    マツダ )】 巨人の4年目左腕、井上温大(はると)投手(22)が23日に今季初めて出場選手登録され、同日の広島戦(マツダ)で今季初登板初先発。4回5安打2失点で降板し、初勝利から273日ぶりとなるプロ2勝目を手にすることはできなかった。
 味方打線が初回に岡本和の犠飛で先制し、2回には吉川の65日ぶりとなる今季2号ソロで2点リード。だが、2―0で迎えた2回だった。先頭・西川のライナーが井上の左太腿を直撃。巨人は初回の第1打席で内野安打を放った1番・坂本が走塁中に右太腿裏を痛めて途中交代となっており、ベンチに再び緊張が走った。

 阿波野投手チーフコーチやトレーナーが心配そうに駆け付けるなか、井上はベンチへは戻らず、投球練習を経て続投。すると、続く堂林の二塁方向へ上がった飛球を吉川が故意にショートバウンドさせてから一塁へ送球して併殺に仕留める頭脳的プレーで、あっという間に2死走者なしとなった。

 だが、ここから坂倉、デビッドソンに連続二塁打されて失点し、2―1。3回には1死から菊池、上本に連続長短打されて追いつかれた。それでも、その直後の4回、先頭の主砲・岡本和が左翼スタンド上段へ18号ソロを叩き込んで3―2と勝ち越し。直後の5回、1死走者なしで井上に打順が回ると、原監督は代打・オコエを告げて降板となった。

 井上の投球内容は4回で打者16人に対して67球を投げ、5安打2失点。2三振を奪い、与えた四球は1つ、直球の最速は148キロだった。

 井上は前橋商から2019年ドラフト4位で巨人入りし、21年5月に左肘手術を受けてオフには育成選手に。22年7月11日に支配下登録選手に復帰し、同16日の広島戦(東京D)でリリーフとして1軍デビューを飾った。プロ4度目の先発登板となった同年9月23日の中日戦(バンテリンD)で6回7安打3失点と好投してプロ初勝利をマーク。同一シーズン8人目の初勝利はプロ野球史上初の快挙となった。

 昨年11月6日に行われた日本代表「侍ジャパン」との強化試合(東京D)でも先発して3回1安打無失点と好投。今季はさらなる躍進が期待されていたが、開幕前の春季キャンプで1軍スタート切りながら左肘の違和感により、2軍調整が続いていた。

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