巨人・横川凱「魂込めて投げました」　2番手で無安打投球、5試合＆36日ぶり今季4勝目

2023年06月23日 22:45

野球

巨人・横川凱「魂込めて投げました」　2番手で無安打投球、5試合＆36日ぶり今季4勝目 — ＜広・巨＞4勝目の横川はファンの声援に応える　（撮影・西川祐介） Photo By スポニチ

【セ・リーグ巨人5―3広島（ 2023年6月23日マツダ）】巨人の5年目左腕、横川凱投手（22）が交流戦明け初戦となった広島戦（マツダ）で今季4勝目（4敗）をマークした。

　左肘違和感で出遅れ、今季初登板初先発となった1年後輩の4年目左腕・井上温大投手（22）は打線に2点先取してもらったものの、2回に西川のライナーが左太腿を直撃するアクシデントもあり、4回で67球を投げ5安打2失点で降板。ここまで先発ローテーションに入っていた横川は3―2と1点リードの5回から2番手として登板した。

　最初に打席へ迎えた野間をいきなり四球で塁に出し、続く相手先発右腕・九里が投前へ転がした送りバントを“トンネル”して後逸し、無死一、二塁のピンチ。1死後、上本に死球を与えて満塁としたが、3番・秋山を投ゴロ併殺打に仕留めて無失点で切り抜けた。

　結局、2回2/3で打者11人に対して49球を投げ、無安打無失点。3四死球と乱れたものの、先発で3勝目をマークした5月18日のヤクルト戦（神宮）以来5試合＆36日ぶりとなる待望の4勝目だった。

　試合後、敵地でヒーローインタビューに臨んだ横川はインタビュアーからの祝福に「ありがとうございま～す！」とうれしそうに第一声。「一人ひとり、腕を振って。先のことは考えずに、魂込めて投げました」とし、「もう凄い、いい球を井上も投げていたんで、それに自分も乗って、あとにつなげるようにと、頑張りました」と振り返った。

　終わってみればカープ打線を相手に無安打投球。「序盤ちょっとアタフタしちゃったんですけど、それでも粘ることができたので、良かったかなと思います」。交流戦明け初戦が白星となったチームについても「このまま明日も勝って、2連勝、3連勝と伸ばしていけるように頑張りたいと思います」とし、4戦目にしてマツダでのチーム今季初白星となったことを受け「あしたもチーム全員で勝ちます。応援よろしくお願いします」と声を張り上げていた。

　また、原辰徳監督（64）も「横川はちょっとつらい状態でね、なにくそと思って多分マウンドに上がったと思います。そういう意味では、ワンアウト満塁のなかでね、よく抑えて。2回3分の2かな？よく投げたと思います」とコメント。「経験を生かしてくれていると思いますね。出力は強く上がってきて、ある程度の球数になってしまうとちょっと出力が落ちるというのがね。そういう意味では今日はいいものが出たと思いますね。（先発した井上）温大（はると）と2人で、2人で1人は言わないけど、1・5人ぐらいだったと思うよ」と話していた。