阪神・佐藤輝 首位攻防戦 同学年のDeNA・牧に宣戦布告 「“デスターシャ”やらせないように」

2023年06月23日 05:15

野球

阪神・佐藤輝 首位攻防戦 同学年のDeNA・牧に宣戦布告 「“デスターシャ”やらせないように」
笑顔の佐藤輝(左)と森下(撮影・岸 良祐)  Photo By スポニチ
 DeNAとの首位攻防戦を前に、阪神・佐藤輝の舌は、滑らかだった。明るい口調の行間に闘志をこめ、同学年でライバルの相手主砲・牧に宣戦布告した。
 「(交流戦優勝の)勢いにやられないように。“デスターシャ”をやらせないように。いいピッチャーが3戦とも来るので、しっかり積極的に振って行って、頑張りたい」

 その名を言葉にせずとも、誰を意識しているのかは一目瞭然だ。デスターシャと言えばDeNAの選手が本塁打を放った際にファンと一体で行うパフォーマンスで、その先頭に立ってポーズを取ってきたのが牧だ。そもそもDeNAのムードメーカーであり、相手打線のキーマンでもある“牧封じ”を担うのは味方投手陣の仕事に違いない。ただ牧を勢いづけると劣勢に立つことはチーム共通の認識だ。そこで佐藤輝はナインを代表して決意を示した。立て続けに一丸を強調し「みんな意識している。最低でも勝ち越せるように」と闘志を前面に出した。

 そして猛虎を勢いづけるには背番号8のバットが必要だ。今季DeNA戦は対戦打率・370、3本塁打、10打点で、横浜スタジアムでも通算打率・304、6本塁打。さらに23日先発の今永とは5月12日(甲子園)の前回対戦でバックスクリーンへの豪快弾を含む2打数2安打と優位に立つ。通算でも対戦打率・313(16打数5安打)。好発進への追い風となる条件には事欠かない。「いいイメージを持って臨むことは大事。差を広げるチャンスなので頑張ります」とうなずいた。

 「球団史上初」も目前に迫る。目下9本塁打で、10号なら球団では1982年岡田彰布以来3人目の新人から3年連続2桁本塁打。左打者では球団史上初だ。すでに岡田が3年目までに放った52発を超える53発とし、その次の通過点に捉える。

 チームは昨季から横浜スタジアムで10連敗中。鬼門を打破するには、この男の一撃が欠かせない。(石崎 祥平)

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