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九州国際大付・佐倉 最後の夏「てっぺん獲ること!」 打撃の確率重視「長打より単打」

2023年06月28日 07:00

野球

九州国際大付・佐倉 最後の夏「てっぺん獲ること!」 打撃の確率重視「長打より単打」
色紙に「日本一」と今夏の目標を記した九州国際大付の佐倉 Photo By スポニチ
 第105回全国高校野球選手権(8月6日から17日間、甲子園)の福岡大会は7月1日から開幕する。花巻東の佐々木麟太郎内野手(3年)らとともに「高校生四天王」の一角に数えられる九州国際大付の佐倉(3年)は主将として最後の夏を迎える。初戦は同6日の嘉穂総合戦。高校通算31本塁打でプロ注目の左の大砲だが、今夏は「長打封印」を掲げて連覇に挑む。
 思い出深く相性の良い球場から九州国際大付・佐倉の最後の夏が幕を開ける。初戦の会場となる北九州市民は1年秋の県大会で場外ホームラン、昨夏も右翼上段の看板直撃アーチを描いた。決勝では、本塁打こそなかったが勝ち切って甲子園を決めた。「やりやすい球場なので自分たちの思うように試合ができればいいという感じです」と楽しみにしている。

 1メートル83、104キロの左打ちのスラッガーとして花巻東の佐々木麟太郎、広陵の真鍋慧、大阪桐蔭の左腕・前田悠伍とともに「高校生四天王」と注目されてきた。甲子園には昨春、夏と出場して19打数5安打2打点で打率・263。昨春の選抜ではサヨナラの犠飛を放ったが、甲子園での本塁打は実現できていない。

 新チームでは楠城徹監督から主将に指名されるも苦しんできた。昨秋は県大会の初戦で北筑に惜敗。今春の県大会準々決勝の西日本短大付戦では10―5と5点リードの9回に1死も取れずに6点を奪われ大逆転サヨナラ負け。代走を送られベンチから戦況を見ていた佐倉は「僕がベンチからでも声をかけていれば良かった」と反省。「最後の1球まで全員の気持ちを切らさずにやれたら絶対に勝てると思う」と苦い敗戦を必ず力にする。

 個人では4月にU18日本代表候補合宿に参加し、さまざまな選手から刺激を受けた。今夏に向け「バッティングの確率を上げる」をテーマに練習からコンパクトに振り込んできた。「長打より単打をという気持ちで打席に立つようになって結果が出ている。それを夏に出せたらいい」とチームのために身を粉にする覚悟だ。

 今月23日にあった抽選会の会場では休憩時間に他チームの主将と談笑。おなかをさすられるなど誰からも愛されるキャラクターの佐倉。色紙には今夏の目標「日本一」と記した。「気合は入ってますし、チームで日本一を目指してやってきたので達成できたら」と力を込めた。まずは“第一関門”となる福岡の夏にすべてをぶつける。(杉浦 友樹)

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