日本ハム・万波　“謎の5番降格”に燃えた！リーグトップ14号

2023年06月28日 06:00

野球

日本ハム・万波　“謎の5番降格”に燃えた！リーグトップ14号 — ＜西・日＞7回、2ランを放ち喜ぶ万波（撮影・白鳥　佳樹） Photo By スポニチ

【パ・リーグ日本ハム2―1西武（ 2023年6月27日那覇）】夜でも気温28度前後の南国・沖縄の熱風を切り裂いて、日本ハム・万波が豪快なアーチを描いた。0―1で迎えた7回無死一塁。平良の初球外角スライダーを捉えると、打球は左翼防球ネット上段に突き刺さった。19日のDeNA戦以来で、リーグ単独トップ快走の14号2ラン。昨季の自己最多に並ぶ一発で、試合をひっくり返した。

　「今日の平良投手は凄かったですし、なかなかチャンスがない中で本当に最高の結果になりました」

　試合前、新庄監督が「暑くて熱中症で、清宮4番にした」と謎の理由で、5月30日のヤクルト戦から21試合連続で4番固定されていた万波を5番で起用。4番を競わせる意味での“降格”に万波は「悔しいというか、今までは別に何も思わなかったんですけど、違う打順というのは…」と発奮材料に変えた。

　意地の一発に新庄監督は「あれ、送りバント出そうかと思ったの。1球とりあえず打たせてみたら、打っちゃったー！みたいな」と驚きを隠さず。打順については「このクリーンアップはオールスター明けまで、さあどれでいこうか、というところで試している感じ」と狙いを明かした。

　自身の一発でチームの連敗を「2」で止めた万波は言う。「さっさと（昨季の14本塁打を）超えて、20本30本とどんどん伸ばしていきたい」。伸びしろ十分の23歳の成長はますます加速していく。（清藤　駿太）