オリックス・森 プロ10年目の初体験サヨナラ弾「アクエリかけられて、ちょっと甘いな」

2023年06月28日 05:00

野球

オリックス・森 プロ10年目の初体験サヨナラ弾「アクエリかけられて、ちょっと甘いな」
9回 サヨナラ本塁打を放った森(手間)と抱擁する中嶋監督(撮影・成瀬 徹) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   オリックス2ー1ロッテ ( 2023年6月27日    京セラD )】 オリックス・森が京セラドームに残っていた動揺を、あっという間に振り払った。1―0の9回に平野佳が同点を許し、延長戦も覚悟しなければいけない状況下で大仕事を果たした。9回先頭で益田の3球目直球を一閃(いっせん)。殊勲の12号を右中間席に打ち込んだ。
 「今までで一番気持ちのいいホームランになりました。(手荒い祝福は)気持ち良かったですし、アクエリ(スポーツ飲料)かけられて、ちょっと甘いなという感じです」

 ヘルメットを脱いでホームに飛び込むと、もみくちゃのびしょびしょにされた。サヨナラ打は通算6本目、本塁打で決めたのは10年目で初めてだった。西武では19年に23本塁打も、昨年8本、一昨年11本、3年前も9本と減少傾向だった中、早くも12本目を数えて新天地でパンチ力がよみがえった。

 「まだちょっと猫かぶってますよ。まだよそ行きですね。めちゃくちゃ素を出してるかと言われたら、まだ出してないですね」

 自己分析は控えめでも、既に投手、野手、首脳陣の信頼もガッチリつかんでいる。宮城から平野佳の継投が裏目に出た中嶋監督も「しっかり決めてくれた。素晴らしいと思います」と最敬礼だった。

 首位攻防の初戦を制し、22日以来5日ぶりの単独首位浮上。「1位争いもできていますし、チームも一丸でやっているので。充実は凄いしているなと」。ひと振りでチームを救ったヒーローは、気持ち良さそうに汗を拭った。(山添 晴治)

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