ソフトバンク・スチュワート 打者圧倒で待望プロ初勝利へ28日楽天戦で今季2度目先発「状態は凄くいい」

2023年06月28日 05:00

野球

ソフトバンク・スチュワート 打者圧倒で待望プロ初勝利へ28日楽天戦で今季2度目先発「状態は凄くいい」
キャッチボールで調整するスチュワート(撮影・岡田 丈靖) Photo By スポニチ
 ソフトバンクのカーター・スチュワート・ジュニア投手(23)がプロ初勝利を懸けて、28日の楽天戦に先発する。2年ぶりの1軍登板となった18日の阪神戦(甲子園)では6回途中無失点で8奪三振と好投。クイックなど課題は残るが、首脳陣は最速160キロの直球を武器に打者を圧倒する投球を期待した。27日は2年ぶりに登板する本拠地・ペイペイドームで調整。来日5年目での初勝利へ向けて準備を整えた。
 2年ぶりに登板する本拠地・ペイペイドームでの前日調整。ひげを蓄えたワイルドな風貌のスチュワートはキャッチボールなど軽めのメニューで体を動かした。「状態は凄くいいと思うので、明日もきっちりベストな状態でマウンドに上がれるように」と言葉に力を込めた。

 今季初登板だった前回18日の阪神戦では5回1/3を6安打無失点と好投。自己最速160キロを記録した直球は威力十分で8奪三振をマークした。不調で登録抹消中の石川の1軍復帰が先送りとなり、中9日で再びチャンスが巡ってきた。「2軍で中6日でしばらく投げていたので、今回少し余裕があって体のリカバリーもしっかりできたし、やらなきゃいけないことも少しあったので、そういうのをやることができた」と準備は整った。

 2018年に米ドラフトでブレーブスから1巡目(全体8位)を受けるもメディカルチェックで異常が見つかり入団に至らず、19年に6年契約を結んで今季が5年目になる。阪神戦では打線の援護に恵まれず白星を手にすることはできなかったが、来日中だった両親の前で成長した姿を見せた。「自分の成長した姿を見せることができたので本当に良かった」と自信を持って今季2戦目に臨む。

 課題はクイック。前回の阪神戦では3盗塁を許した。甲斐の「甲斐キャノン」でも大山に今季初盗塁を許すなど“足攻”に対応できなかった。だが、斉藤和投手コーチは「投手が一番にやることは打者を抑えること。そこをおろそかにしてしまうのはいけない」と話し、「細かいところで勝負するタイプじゃない。ゾーンの中でどれだけ勝負できるか」と打者を圧倒する投球を期待した。

 阪神戦で2年ぶりに1軍で登板し、課題と収穫を見つけたスチュワートは「自分らしくあそこ(マウンド)に立てるように、自分の気持ちをコントロールしながらやっていければ」と話した。念願の来日初勝利へ、機は熟した。(森 寛一)

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