“試合進行係”阪神・島本の時短リリーフ たった5分!11球で3人斬り

2023年06月28日 08:00

野球

“試合進行係”阪神・島本の時短リリーフ たった5分!11球で3人斬り
6回、2番手で登板した島本(撮影・後藤 大輝) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神11ー3中日 ( 2023年6月27日    甲子園 )】 【畑野理之の談々畑】27日の投球を見ていて、改めて阪神・島本浩也がステキだと思った。8―3の6回に2番手でマウンドに立つと代打・伊藤康祐を遊ゴロ、宇佐見真吾を中飛、そして大島洋平を遊ゴロで3者凡退。何がイイッて、たったの11球!伊藤には2つのボールがあって6球を要したが、宇佐見を2球、大島を3球で、すぐに追い込み、すぐに勝負した。
 「準備はしていましたし、テンポよくいけました。ゼロを積み重ねてもっと信頼されるように頑張ります」

 今季は6月5日のロッテ戦で1回1/3を18球、9日の日本ハム戦は1回を10球、16日のソフトバンク戦は2回を25球、18日の同戦は1回を15球、25日のDeNA戦が1回を9球、そしてこの日は1回を11球。6試合に登板して計7回1/3を88球。1イニングの平均わずか12球で、もちろん四死球は一つもない。

 「ストライクゾーンで勝負できているのがいいと思います。四球出すくらいならヒットを打たれた方が、まだいい。接戦だとまた違うかもしれないですが、今日は点差がありましたし、どんどんいきました」

 打線が序盤から爆発して8試合ぶりの2桁12安打で結果的に大勝したが、中盤にリリーフ陣が隙を見せれば終盤にもつれる可能性もあった。しかし島本がストライク先行でリズムを大事にして、およそ5分でチェンジ。守っている野手も助かるだろう。1点を争う好勝負も面白いが、久しぶりにファンも大はしゃぎできたはずだ。正直にいうと、記者も試合時間が長いより短い方が好き。ちなみに3番手の石井大智も7回を12球、4番手の加治屋蓮は8回の先頭打者に四球を出したが次打者を併殺打で10球。K・ケラーも9回に一つの併殺で8球でまとめて、終盤の4イニングはスイスイとゲームセットまで流れた。前半戦の点の取り合い、両軍合わせて13四死球の割には、試合時間3時間15分はよくこれで収まったと思う。

 島本の出番はこの日は6回だったが、岡田監督からは勝ちパターンの7回に期待されている。また一つ更新したデビューからの127試合無敗の球団記録が話題になっているが、これからも島本の“試合進行係”にも注目していきたい。

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