2季連続で歴史が変わった甲子園 仙台育英、山梨学院…次はどんなドラマが…

2023年07月06日 08:00

野球

2季連続で歴史が変わった甲子園 仙台育英、山梨学院…次はどんなドラマが…
2022年、夏の甲子園で初優勝を飾った仙台育英ナイン Photo By スポニチ
 第105回全国高校野球選手権(8月6日開幕、甲子園)の出場49校を決める地方大会は、全国各地で熱戦が始まっている。アマチュア野球を担当する私はいよいよ繁忙期に突入だ。
 甲子園に新たな歴史が刻まれている。昨夏は仙台育英(宮城)が春夏通じて東北勢初の甲子園大会優勝を果たした。今春の選抜では山梨学院が春夏通じて県勢初の優勝。2季連続で「初」が続いた聖地に今夏は一体、どんなドラマが生まれるのだろうか。

 昨夏、仙台育英からは「最後まで諦めないこと」を学んだ。「スポニチ」には東北に支社がない。東北にあるチームを取材する際には東京から出張する。当然、関東のチームに比べれば取材機会は少なくなり、記者は勝手に「アドバンテージ」を感じていた。

 前年秋にある程度出場校が予想できる春の選抜大会とは異なり、夏は地方大会の優勝から甲子園まではあっという間だ。東北から関東まで幅広く取材する必要があり、開幕までに仙台育英の取材は十分にできていなかった。甲子園では初戦から一戦勝利する度に不安は増したが、現場で巻き返した。2年生ながらぶっつけ本番で大会最速の147キロをマークした仁田陽翔、実家が焼き鳥店で常連客に口説かれて野球を始めた3年生左腕・斎藤蓉、「青春って凄く密」と優勝インタビューで語った須江航監督らバラエティーに富んだ記事を書くことができた。「やっぱり野球は現場勝負なんだ」と取材を通して学ぶことができた。その経験は山梨学院の取材にも生きた。「現場で起こったドラマを深掘りして記事に」の精神で何とか乗り切った。

 大番狂わせも大歓迎。未知のドラマを今年も期待しています。(記者コラム・柳内 遼平)

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