楽天・荘司のプロ1勝支えた北川トレーナー 出会いから2年後にドラ1指名“運命の10・20”

2023年07月06日 05:30

野球

楽天・荘司のプロ1勝支えた北川トレーナー 出会いから2年後にドラ1指名“運命の10・20”
北川雄介氏
 【パ・リーグ   楽天6―1オリックス ( 2023年7月5日    楽天モバイル )】 20年10月20日。楽天・荘司はわらにもすがる思いでパーソナルトレーナー・北川雄介氏(36)の元を初めて訪ねた。
 「強く投げると右肩が痛くて投げられなくなるんです。病院では異常なしと診断されたんですが…」。8カ月前から激痛に悩まされ、精密検査でも原因が分からず。大学の先輩の話やSNSの情報から、DeNA・今永ら約40人のプロ野球選手のケアを担当する北川氏にたどり着いた。

 改善しなければ、選手を辞めてマネジャーになる道を選ぶ可能性もあったが、約10分の施術で痛みは完全に消えた。「肩で投げていて、指に球がかかっていなかった。体に合った投げ方ができるように肩甲骨のポジションを修正したらすぐに治りました」。その後も指導を受けると全ての歯車がかみ合い始めた11月の大学野球オータムフレッシュリーグでは140キロだった最速が149キロに。3年春のリーグ戦初登板で151キロを計測した。

 4年になる直前の22年3月、同氏に「どうせならドラフト1位を目指そうよ」と言葉をかけられた。同年ドラフト会議で荘司は楽天とロッテの2球団から1位指名された。くしくも当日は、2人が初めて出会った日と同じ10月20日。運命を感じないはずがなかった。

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