広島“大竹アレルギー”4度目対戦で完封献上 新井監督新たな対策練って次戦でやり返す

2023年07月06日 05:00

野球

広島“大竹アレルギー”4度目対戦で完封献上 新井監督新たな対策練って次戦でやり返す
<広・神> 試合を終え、観客にあいさつした新井監督(撮影・須田 麻祐子)
 【セ・リーグ   広島0ー2阪神 ( 2023年7月5日    マツダ )】 広島は5日の阪神戦に0―2で敗れ、今季7度目の零敗を喫した。今季4度目の対戦だった天敵の相手左腕・大竹に対し左打者5人をスタメンに並べるなど対策を講じたが、三塁さえ踏めずプロ初完封勝利を許した。大竹の前に4試合29回2/3でわずか1得点、23イニング連続無得点となった新井貴浩監督(46)は次回対戦での攻略に向け、新たな対策を立てる必要性を説いた。
 3安打していた西川が三直で最後の打者になると、球場は大きなため息に包まれた。今季4度目の対戦となった大竹に対し、攻略するどころか、プロ初完封勝利を許す始末。新井監督は「いいアプローチをした打球も結構あった」と振り返った上で、次回対戦に向け、新たな対策の必要性についても言及した。

 「しっかり映像を見直して、打撃コーチとも話をして、また違ったプランを立ててやっていきたいと思う。そういう(より多くの左打者を並べる)のも面白いかもしれない」

 大竹はこの日の試合前まで右打者の被打率・200に対し、左打者は同・253。データに加え、朝山打撃コーチが「今日はコース狙いというのが強かった」という戦術もあり、しっかりと振ることができ、過去に対戦がない田中、小園の左打者2人を先発起用した。

 1点を先制された直後の初回、左打者の野間と西川の安打で2死一、二塁。今季初めて5番に座った田中に好機で回ったが、無情にも見逃し三振。7回は1死から西川が右前打、田中がバント安打を決めて一、二塁もデビッドソンは遊飛、会沢は空振り三振で好機を逸した。

 勝負どころでの代打も策としてあったが、新井監督は「アツ(会沢)も(この試合前まで大竹から)5の3と打っていた。マット(デビッドソン)もまだ2打席しか立っていない。あそこは代打というのは頭になかった」と説明。ただ、戦前に「チーム力も交流戦前と比べて上がっているので楽しみ」と期待していたのが一転、さらなる屈辱を味わう結果となり、マツダスタジアムでの連勝も6で止まった。

 大竹には今季3勝を献上し4試合、計29回2/3でわずかに1得点。5月5日の2度目の対戦から3試合、23イニング無得点と状況は深刻だ。対左腕の先発試合でも今季は9勝18敗と苦しんでいる。これ以上傷口を広げるわけにはいかない。必勝を期す次の対戦に備え、一丸で準備を進めていく。(長谷川 凡記)

 ○…広島の零敗は今季7度目で、1人の投手による9回完封を許したのは初めて。7度のうち大竹(神=3度)、ピーターズ(ヤ)、今永(D)と5度は相手先発投手が左腕だ。特に大竹とは4度対戦し、奪った得点は初対戦の4月19日7回、上本の適時打による1点のみ。5月5日の初回から23イニング連続で無得点に抑えられている。

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