最強助っ人ブーマーさんからパワー注入 頓宮&セデーニョはV3を呼ぶ男になれるか

2023年08月05日 08:00

野球

最強助っ人ブーマーさんからパワー注入 頓宮&セデーニョはV3を呼ぶ男になれるか
特別始球式を行う阪急のレジェンド・ブーマー氏、打者・頓宮裕真と捕手・セデーニョと記念写真に収まる(撮影・井垣 忠夫) Photo By スポニチ
 最強助っ人の登場に京セラドームが沸いた。8月3日のオリックス―楽天戦の特別始球式にブーマー・ウェルズさん(69)が登板。懐かしの阪急ブレーブス背番号44で現れると2メートルの巨体からこん身の1球を投じ、オールドファンを喜ばせた。
 あらためてブーマーさんの現役時代の成績を見ると、その偉大さが分かる。阪急、オリックス、ダイエーで10年間プレーし、通算1148試合出場で、打率・317、277本塁打、901打点。首位打者2回、本塁打王1回、打点王は4回獲得し、来日2年目の84年には外国人選手初の3冠王となり、MVPにも選ばれた。4000打席以上の通算打率・317は歴代4位で、右打者では歴代トップに立っている。

 そんなレジェンドが始球式をサポートした頓宮とセデーニョに激励の言葉を送った。背番号44を受け継ぎ、今季は同じ一塁を守る頓宮には「まだ若いし、これから成長していろんなことを学んでいくと思う。いずれは3冠王を狙えるような選手になってほしい」とエール。頓宮は8月4日現在、打率・317でリーグトップ。球団の右打者では89年のブーマーさん以来となる首位打者獲得に突き進む。

 育成出身で4番を務めるなどパワフルな打撃が持ち味のセデーニョには「引っ張るだけではだめ。すべてのフィールドに打球を飛ばすように」と日本で成功するための秘訣を伝授した。

 レジェンドからパワーを注入された2人は、早速結果を出した。セデーニョは3日の楽天戦で初回にチーム唯一の得点となる中犠飛を放ち、9回にも中前打で出塁。いずれもアドバイス通りのコースに逆らわない打撃だった。

 頓宮は4日の西武戦(ベルーナドーム)で2安打を放ち、打率トップを守った。8回には一時、勝ち越しとなる左前適時打を放ち、勝負強さも見せた。

 優勝争いはここから勝負どころを迎える。“ブームを呼ぶ男”が注目する後輩が、リーグ3連覇を呼ぶ男となれるか注目だ。(記者コラム・中澤 智晴)

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