阪神・岡田監督「打つだけじゃ点数が入らんかったから動いたよ」 大山&植田が足で好機演出

2023年08月05日 05:15

野球

阪神・岡田監督「打つだけじゃ点数が入らんかったから動いたよ」 大山&植田が足で好機演出
<D・神> 8回、植田は二盗を決める(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神5-2DeNA ( 2023年8月4日    横浜 )】 足でつかみ取った大きな1勝だ。先制点、そして同点の生還はどちらも「盗塁」が起点となった。立役者は阪神・大山と植田。終盤の代走要員で、足が売りの植田のみならず、昨季までのプロ6年で通算13盗塁、今季もここまでわずか1盗塁だった大山の足が、虎の歩を逆転星へと進ませた。
 「先の塁を狙わない選手なんていない。当たり前のことなので」

 4回先頭で左前打した大山は、続く佐藤輝の4球目、空振り三振をカバーする二盗を成功させた。6月18日のソフトバンク戦以来となる盗塁を記録。岡田監督も「(4回の大山も)あれはスチールよ。あんなところでエンドラン出すかいな」と采配の意図を明かした。

 2死後に坂本の左前適時打で本塁を狙った際も、大山は寸分の隙もない走塁を披露。何とか1点をもぎ取りたい姿勢が生んだ魂のラン。「1点を取るしかない。先の塁(を狙う)とか当たり前のこと」。事もなげに振り返る背番号3が日に日に頼もしさを増していく。

 植田も、手に汗握るここぞの起用できっちりと答えを出した。1点を追う8回。先頭で三塁内野安打を放った森下の代走で一塁へ。続く大山の打席。伊勢の3度のけん制をかいくぐり、5球目に二盗を成功させた。「いいスタートを切れた」と胸を張り、捕手・山本の二塁悪送球も手伝って、三塁へ到達。そしてノイジーの右前打で生還。虎が誇る韋駄天(いだてん)が、執念の同点劇を演出した。

 「きょうは何回か、あんまり打つだけじゃ点数が入らんかったから動いたよ」

 知将・岡田監督の卓越したタクトに、選手が満点の動きで応える。これぞ首位の底力だ。(八木 勇磨)

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