【甲子園展望】福島敦彦氏 夏連覇狙う仙台育英、選抜4強の広陵がV争いの軸 追うのは慶応、履正社ら

2023年08月05日 07:00

野球

【甲子園展望】福島敦彦氏 夏連覇狙う仙台育英、選抜4強の広陵がV争いの軸 追うのは慶応、履正社ら
<高校野球組み合わせ抽選会>大会の組み合わせが決定した(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 第105回全国高校野球選手権大会(甲子園)は、6日に開幕する。春夏の甲子園大会における「迫球」でおなじみの福島敦彦氏が大会を展望した。
 選抜優勝校と準優勝校の姿はなく突出したチームがいない。加えて、強豪校が初戦からつぶし合う組み合わせとなり、混戦に拍車をかけた。そんな中、夏連覇を狙う仙台育英と選抜4強の広陵が優勝争いの軸とみる。

 仙台育英はエース右腕の高橋君ら昨夏を経験している3人を含め力ある左右5投手がいる。宮城大会5試合で計2失点で継投パターンも多彩な投手王国だ。初戦が浦和学院、同じブロックに履正社が入ったが、ここを突破すれば勢いを増すはずだ。

 広陵は高校通算62本塁打の真鍋君に2年生エース高尾君と投打ともに軸がおり、バランスの良さでは出場校中トップ。順当なら3回戦の慶応戦が一つのヤマ場となる。

 追うのは慶応、履正社、沖縄尚学の春夏連続出場組に、強打者の松本君ら強打で春の近畿大会を制した智弁学園。中でも、大阪大会決勝で大阪桐蔭を3安打完封した福田君、安定感ある増田君の両左腕を擁する履正社は西君、森田君ら好打者が並ぶ攻撃陣も活発で、特に注目したい。

 台風の影響を受けた沖縄尚学は第6日の登場となった。実戦から遠ざかっているのも気がかりだが、しっかりと頑張ってほしい。

 甲子園40勝に王手をかけている大垣日大の阪口監督、5大会連続出場の近江・多賀監督の名将対決。接戦が予想され勝敗を分けるであろう両監督の采配も楽しみだ。

 3季連続出場の社は名門の日大三と対戦。地元として大会を盛り上げる意味でも、兵庫大会同様、持ち味の粘り強い野球を展開してもらいたい。

 選手には体調管理に十分留意して、悔いのない戦いを期待したい。 (報徳学園、慶大、中山製鋼元監督)

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