パドレスは大谷争奪戦に参戦せず 来季の年俸総額は約74億4000万円ダウンの方針

2023年09月26日 13:12

野球

パドレスは大谷争奪戦に参戦せず 来季の年俸総額は約74億4000万円ダウンの方針
エンゼルスの大谷翔平(AP) Photo By AP
 ダルビッシュ有投手の所属するパドレスが来季のサラリー総額を今季の2億5300万ドルから20%ほど削り、2億ドル前後にすることがわかった。地元紙サンディエゴ・ユニオン・トリビューンが、25日(日本時間26日)に報じた。
 パドレスはスモールマーケットチームながら近年積極的な補強を続け、18年以降収益は2倍に伸びたが、選手のサラリーも18年の1億400万ドルから今季のシーズン終了時には2億5300万ドルと約2・5倍になった。

 赤字覚悟のピーター・サイドラーオーナーの支えがあってのことだが、債務返済能力を超えており、借入金の返済余裕度を見る指標(Debt service ratio)において、MLBのコンプライアンス違反になっている。

 今季もポストシーズンを逃すことで、少なくとも収益が1000万ドル分は減った。サラリー総額を5000万ドル削るのは大変だ。年俸1410万ドルのジョシュ・ヘイダー、1660万ドルのブレイク・スネル両投手はこのオフにFAの資格を得て、価格はFA市場で大幅に上昇するため、引き留めることは不可能。大谷翔平についても有力な移籍先と言われてきたが、5000万ドルも削るなら大谷争奪戦に参加することはできない。

 24年シーズンに向け、既に確定しているのはダルビッシュなど12選手への1億5530万ドル分。そこに調停権を持つフアン・ソト、トレント・グリシャム両外野手、ティム・ヒル投手などの分も足されていく。

 特に頭を抱えるのはソトの金額で、今季の年俸は既に2300万ドル。打率・273、33本塁打、105打点の活躍ゆえ、来季は3000万ドル前後まで上昇する見込み。

 サラリー総額を2億ドルに抑えるにはソトのトレードも真剣に考えないといけない。ソトがいなくても、ザンダー・ボガーツ、マニー・マチャド、フェルナンド・タティスと中核打者は十分にいる。

 気になるのは、一連の陣頭指揮を誰が取るかだ。契約が3年残るAJ・プレラー編成本部長はサイドラーオーナーの信任が厚いが、他のオーナーグループのメンバーは必ずしもそうではない。ユニオン・トリビューン紙が球団幹部に取材したところ、今季以降、誰が陣頭指揮を取るかはまだ決まっていないという。14年途中からチームを率いてきたプレラー本部長だが、今季の不成績の責任を取らされるかもしれない。

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