オリックス・斎藤響介好投 元相棒も喜ぶ「やっぱり凄い!」 野球引退の理由は「響介の真っすぐ」

2023年09月26日 21:00

野球

オリックス・斎藤響介好投 元相棒も喜ぶ「やっぱり凄い!」 野球引退の理由は「響介の真っすぐ」
盛岡中央時代の小笠原(左)と斎藤(撮影・柳内 遼平) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   オリックス―西武 ( 2023年9月26日    京セラD )】 オリックスのドラフト3位ルーキー・斎藤響介投手(18)が26日、西武戦(京セラD)でプロ初登板初先発。4回を投げ2安打無失点で降板した。
 初回から最速150キロをマークするなど、力強い直球に切れのある変化球を交え西武打線を抑えていく。2回には先頭のマキノンを縦に鋭く落ちるスライダーで振らせプロ初奪三振。7月9日以来の先発マスクをかぶった女房役・石川が3回に二盗を刺すなど、野手陣も1軍初マウンドの18歳を盛り立てた。

 かつての相棒も喜んだ。小学生の時から盛岡中央(岩手)時代までバッテリーを組み、現在は公務員専門学校で消防士を目指している小笠原颯汰さん(18)は「真っすぐが通用していることがうれしかった。やっぱり凄い投手です。フォームは多少変わって高校の頃よりコンパクトになっていたんですけど、その中でも球速は変わらない。一番変わったのは変化球。スライダーのキレにはビックリしました」と声を弾ませた。

 息ぴったりのバッテリーは昨夏、盛岡中央を岩手大会準優勝に導いた。小笠原は中学時代に県選抜に選ばれた県内屈指の捕手だった。盛岡中央では斎藤の剛球と切れ味鋭い変化球を受け止めてきた。大学でも野球を続ける選択肢もあったが昨夏限りで野球を引退した。

 「やっぱり(斎藤)響介が近くにいて、アイツが伸びていくのを見ると“こういう人が上の世界でやっていくんだな”と。自分は将来を考えて野球をきっぱりやめようと思いました。やめないと大好きな野球をいつまでも続けてしまうから」

 盛岡中央卒業後は盛岡で消防士を目指し、公務員専門学校に通った。白球に闘志を燃やしてきた時間を試験勉強に費やした。今月17日には筆記試験、作文試験が行われ、1次試験の結果を待つ。斎藤の快投をテレビで見届け「ワクワクするようなピッチングを見せてくれた」と刺激を受けた。

 斎藤とバッテリーを組んだ試合後は左手は真っ赤に腫れた。「やっぱりあのストレートを武器にしてほしいと思っている。球界で一番良いストレートを投げられる投手になってほしい」。一足早く「職場」に立った相棒。「何とか面接までいければ」と小笠原。次は吉報を届ける番だ。(柳内 遼平)

 ◇小笠原 颯汰(おがさわら・そうた)2004年11月13日生まれ、18歳。小3で竹の子スポーツ少年団で野球を始める。滝沢南中では軟式野球部に所属し、2年、3年時に岩手県選抜に選出。盛岡中央では1年秋からベンチ入り。遠投100メートル。50メートル走7秒0。憧れの選手はロッテ・松川。1メートル75、76キロ。右投げ右打ち。

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