落合博満氏 他競技一流アスリートの「野球」への適性は「なかなか想像がつきませんね」

2023年11月28日 17:00

野球

落合博満氏 他競技一流アスリートの「野球」への適性は「なかなか想像がつきませんね」
落合博満氏 Photo By スポニチ
 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(69)が14日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。好評企画「オレ流質問箱」に寄せられたさまざまな質問に答えた。
 「他の競技の一流アスリートで、野球をさせたら面白いと思う方はいますか(または過去にいましたか)?」

 質問を受けた落合氏は一瞬、頭で考えを巡らせたのち、よどみなく持論を展開した。「これに関して言うとね、他の競技でっていうのは、なかなか想像がつきませんね」と言い切ったうえで、実例を挙げた。

 「過去に陸上の100メートルで記録を持っていた飯島さんがロッテに入団して、代走とかっていうことでやったんだけども…」。飯島秀雄氏は、日本屈指の短距離走者として東京、メキシコシティーと2度のオリンピックに出場。100メートル10秒1の記録をひっさげ、1968年ドラフト9位でロッテに入団した。代走専門選手として、注目と人気を集めたが、記録した盗塁数は選手生活3年で23。盗塁死は17だった。

 飯島氏ほどの実績を持つ一流アスリートでも、野球への順応は簡単ではなかった。「陸上のスタートってのは前に進むだけで、野球っていうのはスタートばっかりでなくて、帰塁するっていう、逆に戻らないといけないということもあって、なかなか馴染めなかったっていうような事例もあるんでね」と言う。

 持論の背景にあるのは「打つ」「投げる」「走る」だけではなく、動作を複雑に組み合わせる「野球」という競技の特殊性。「野球選手が他の競技をやったら一流になるんじゃないか?というのは、多々あると思いますけども、逆のパターンってのはなかなかないんじゃないのかなと思います」と締めくくった。

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