東&山本 DeNA勢25年ぶりバッテリー賞 おそろい“ドル柄”スーツで授賞式に 次は侍でバッテリーだ

2023年11月28日 05:11

野球

東&山本 DeNA勢25年ぶりバッテリー賞 おそろい“ドル柄”スーツで授賞式に 次は侍でバッテリーだ
最優秀バッテリー賞を授賞し、フォトセッションに臨む(左から)DeNAの山本、東、オリックスの山本、若月(撮影・木村 揚輔)  Photo By スポニチ
 スポーツニッポン新聞社が制定する「2023年度 プロ野球最優秀バッテリー賞」の表彰式が27日、都内のホテルで開かれた。パ・リーグはオリックスの山本由伸投手(25)―若月健矢捕手(28)が3年連続3度目、セ・リーグはDeNAの東克樹投手(27)―山本祐大捕手(25)でいずれも初受賞。
 一人では決して獲れない。シーズンを通した捕手との二人三脚で手にしたバッテリー賞。山本とともに初受賞となったDeNA・東は「獲りたかった賞。偉大な方々の次で、DeNAの歴史に名を刻めて非常にうれしく思う」と感慨を込めた。

 球団では98年の佐々木―谷繁の黄金バッテリー以来、25年ぶりの快挙。今季は16勝3敗、防御率1.98で最多勝と最高勝率も手にした左腕は「(捕手の山本)祐大のおかげです」と、今季の本拠地・横浜スタジアムでのお立ち台で繰り返してきた感謝の“キラーワード”も忘れなかった。

 地獄からはい上がった。20年2月に左肘のじん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受け、過去2年はわずか2勝。苦悩の末、体のブレを少なくし制球力を高めるため、今春季キャンプで振る腕を左上手から10センチほど下げた。

 「でも何か足りなかった」。

 3月12日の中日とのオープン戦で先発し5回9安打6失点。2軍降格の危機に直面した。土壇場に追い込まれ「もう一つ何かを…」と新球種を加えることを決意した。

 得意球は2種類のチェンジアップとスライダー。新たな武器に選択したのは、これまでほとんど投げていなかったツーシームだ。次戦の3月19日のソフトバンクとのオープン戦で試して6回無失点。その試合からバッテリーを組み出したのが山本だった。

 開幕後も息の合ったコンビで順調に白星を伸ばすと、8月には「(山本と)バッテリー賞を獲る!」と宣言。9月11日の山本の誕生日には早くも授賞式でおそろいで着用するためのスーツをオーダーし、この日にお披露目した。

 東は「また獲りたい」と連続受賞も見据える。同じコンビで2年連続ならセ・リーグでは初。「いつか(2人で)日本代表に選んでもらえるような成績も残したい」と青写真も描く。来季は98年以来、26年ぶりの優勝のために腕を振り、再びこの場所に戻ってくる。(大木 穂高)

 ≪山本は女房役らしさ全開「東さんにタイトルが…」≫自身初のタイトルでもあった山本は「東さんにタイトルをつけられたことが一番、うれしい」と女房役らしく控えめに喜んだ。

 今季は71試合に出場し打撃成績こそ打率.277、3本塁打、16打点ながら東とは抜群のコンビネーションを発揮。9月の誕生日に東からスーツをプレゼントされたお返しに贈った、おそろいのネクタイを締めて登場して「凄くいい経験ができた」と一年を総括した。

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