パ新人王はオリックス舜平大 中嶋監督の教え「自分の球に自信を持て」を1年間実践

2023年11月28日 18:12

野球

パ新人王はオリックス舜平大 中嶋監督の教え「自分の球に自信を持て」を1年間実践
<NPB AWARDS 2023>最優秀新人賞に輝いたオリックス・山下(撮影・尾崎 有希) Photo By スポニチ
 プロ野球の年間表彰式「NPB AWARDS 2023 supported by リポビタンD」が28日、都内で行われ、今季のパ・リーグ最優秀新人選手賞(新人王)は、オリックスの山下舜平大投手(21)に決まった。球団では21年の宮城大弥投手以来2年ぶり。獲得票数は241票。2位の楽天・渡辺翔太は20票で大差での獲得となった。
 開幕時は「全く意識していなかった」という受賞に「とてもうれしく思います」と話した。飛躍のシーズンとなったが、その要因を「自分だけの力ではできないので、周りの人に感謝しています」とし、印象に残った試合について「どれも印象的だが、地元で投げた試合もそうだし、開幕戦ももちろん。対戦打者だと近藤選手(ソフトバンク)はすごく抑えるのが難しかったと思う」と振り返った。

 1軍初登板が開幕投手という大役だったが「あまり責任感を負いすぎず、自分の投球を心がけようと思った。言われたタイミングでもいつもと変わらないオープン戦の感じで入られたと思う」と話した。

 さらに「中嶋監督にはいろんなことを教えていただきましたし、いろんな面でサポートしていただいたので、監督の存在は大きかったと思う」と指揮官に感謝。心に残った言葉として「常に自分の球に自信をもって投げるだけと言われていた。それは1年間自信を持ってできたのかなと思う」と振り返っていた。

 チームから山本が米移籍するが「由伸さんと一緒にに野球ができて今後の野球人生に大きく影響すると思う」と収穫を口にし、来季に向けて「自分の与えられたポジションで1年間戦い抜くことは常にやること」と決意を新たにしていた。

 山下は20年ドラフト1位で入団し、今季高卒3年目でシーズン未登板ながらも初の開幕投手に指名されると、4月11日の楽天戦でプロ初勝利を挙げた。シーズン終盤はケガで離脱し、最終成績は16試合で9勝3敗、防御率1・61。ポストシーズンの登板はなかったが、リーグ3連覇に貢献していた。

 ◇山下 舜平大(やました・しゅんぺいた)2002年(平14)7月16日生まれ、福岡県出身の21歳。福岡大大濠では1年秋からベンチ入りし、コロナ禍で甲子園大会が中止となった3年夏は、福岡県代替大会で地区準優勝。20年ドラフト1位でオリックス入り。今年3月31日のシーズン開幕の西武戦で1軍初登板初先発。1メートル90、98キロ。右投げ右打ち。

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