大谷、山本ら大物獲得は成るか否か FA市場で最も大きなプレッシャーがかかる4球団とは?

2023年11月28日 11:33

野球

大谷、山本ら大物獲得は成るか否か FA市場で最も大きなプレッシャーがかかる4球団とは?
ヤンキースのキャッシュマンGM Photo By スポニチ
 スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者が、このオフ、批判的な記者や、欲求不満の蓄積したファンから、大きなプレッシャーをかけられ、是が非でも大物を獲得しなければならない4球団を挙げている。
 一番手はヤンキース。ブライアン・キャッシュマンGMはGM会議中に近年の補強について批判され、記者に対して怒鳴り散らした。そういった批判を黙らせるには本人もわかっているように勝つことだ。そしてヤンキースの場合はお金で鞭を打つしかない。

 13年のオフ、ヤンキースは4億3800万ドルを費やし、田中将大、ジャコビー・エルズブリー、カルロス・ベルトラン、ブライアン・マッキャンを補強した。ただしこの時は玉石混交だった。08年のオフは4億2450万ドルでCC・サバシア、マーク・テシェイラ、AJ・バーネットを獲得し、世界一に輝いた。ハル・スタインブレナーオーナーは父親のジョージ・スタインブレナーと違って控えめな性格だが、これ以上の敗北は我慢ならないはずだ。

 二番手はジャイアンツ。1年前はアーロン・ジャッジ、カルロス・コレアの獲得に失敗、スター不在で観客動員も減少している。ゆえにこのオフは大谷翔平、山本由伸、コディ・ベリンジャーとFA市場の目玉商品ほぼすべてに手を伸ばしている。ファーハン・ザイディ編成本部長は26年までの契約延長を与えられたが、この2シーズンは81勝、79勝と期待を裏切った。スタンドにファンを呼べるチームを作れなければ、3年ももたずに解雇されるかもしれない。

 三番手はレッドソックス。ジョン・ヘンリーがオーナーになって以来、最初の18シーズンはサラリー総額でトップ5に入っていたのに、この3年はトップ5に入らず、特に23年にはトップ10からも脱落した。しかしこのオフはオーナーもお金を使う気になっている。補強ポイントは先発投手だが、問題は需要に対して供給が少なく、山本を獲ろうにもライバルがとても多いこと。新任のクレイグ・ブレスロー編成本部長は現役時代リリーフ投手だったが、果たして大物獲得でクローザーの役割を果たせるのか?

 四番手はマリナーズ。攻撃陣の補強が最重要課題だが、3年間で84本塁打のユージノ・スアレス三塁手をダイヤモンドバックスにトレードし、リリーフ投手&控え捕手と交換してしまった。テオスカー・ヘルナンデス外野手もFAになった。彼らが抜けた分、お金は残っているが、問題は今のFA市場に優秀な野手が少ないこと。カル・ローリー捕手はシーズン終了時に「球団はもっとお金を使うべき」と意見したが、ファンも同じようにオーナーとビリー・エプラー編成本部長の姿勢に物足りなく感じている。

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