桂文枝の弟弟子・桂枝光&弟子・三風が大名跡「梅枝」「慶枝」襲名発表 会見で決意語る

2024年01月31日 13:19

芸能

桂文枝の弟弟子・桂枝光&弟子・三風が大名跡「梅枝」「慶枝」襲名発表 会見で決意語る
<四代目桂梅枝・五代目桂慶枝W襲名発表会見>襲名披露に参加した(左から)桂文枝、、五代目桂慶枝、四代目桂梅枝、桂小文枝(撮影・後藤 正志) Photo By スポニチ
 落語家・六代桂文枝(80)の弟弟子である桂枝光(64)が「四代目桂梅枝」、弟子である桂三風(62)が「五代目桂慶枝」を今秋に襲名することが31日、大阪市内で発表された。枝光は「やっと襲名することができます。素直にうれしい」と満面に笑み。三風は「芸歴40周年の今年、落語家人生第2章のスタートです」と気合いを込めた。
 「梅枝(ばいし)」「慶枝(けいし)」はとも大名跡。100年以上の時を経て復活する。「梅枝」の名跡は初代桂文枝が前名として名乗っていた桂梅香の「梅」と、文枝の「枝」を合わせたのが由来とされる。「慶枝」の名跡は114年ぶりの復活。先代はのちに八代目桂文治として落語家協会二代目会長を務めた。

 枝光は96年、小つぶから二代目枝光に。師匠の五代目文枝から「梅枝を襲名できるように頑張れ」と尻を叩かれた。師匠夫人の長谷川君枝さん(93)からも「ぜひ襲名して」と言われてきた。本人も乗り気だったが「9年前に脳梗塞になった」。復帰後も、高座で苦闘。「小噺のオチが出てこなかったり、噺が終わったら顔がむくんでたり…。病気になって、襲名するのを糧に頑張ってきた」とようやく夢が叶った。

 昨年暮れに襲名が決まり、君枝夫人へ報告。そこで「あんたに受け継いでほしい」と師匠の着物など10数点を譲り受けた。ベージュ色の羽織は内側の背中に芸者2人が描かれている懐かしい逸品。「袴のヒザに手垢がついて…。師匠の魂が入った着物です」と目を細めた。

 「次の世代にいい落語をつないで、上方落語界を盛り上げてほしい」と文枝からエールが贈られ、枝光の兄弟子・四代目桂小文枝(73)からは「体に気をつけて、声が出んようにならんように」とアドバイス。枝光は「二代目(梅枝)はおっぺけぺで人気者でした。私を目当てに繁昌亭に来ていただけるように頑張ります」と決意表明。三風は「(文枝)師匠の“ゴルフ夜明け前”は“大阪レジスタンス”のような後世に残る創作落語の大作を作りたい」と意気込みを語った。

 ◇桂枝光(かつら・しこう、本名=小出良司)1959年6月21日、大阪市出身の64歳。78年に三代目桂小文枝に入門して桂小つぶに。96年8月に二代目桂枝光を襲名。

 ◇桂三風(かつら・さんぷう、本名=竹田俊英)1961年6月26日、滋賀県大津市出身の62歳。京都学園大卒。84年3月に桂三枝(現六代桂文枝)に入門して桂三風に。三風は客席と高座が一体となって“噺”を運ぶ、独自スタイルを考案し、03年に「桂三風の客席参加型落語」として商標登録した。

おすすめテーマ

2024年01月31日のニュース

特集

芸能のランキング

【楽天】オススメアイテム